二人は家路へと向かっていた。
「陸くん、今日は家によって、、、」
「でも、、、」
「たまには家に来て、加奈子に顔を見せてあげて、、、加奈子、最近元気ないし、陸くんがキスでもしてあげたら元気が出ると思うの、、、」
「でも、俺、、、」
「お願い、、、偶然、わたしと近所で会ったことにして、、、ね、、、」
娘を思う気持ちに偽りは無い。
でも胸が締め付けられるように苦しい。
いつか二人が元に戻る時が来るのはわかっている。
その時、わたしの恋は終わる。
この気持ちは絶対にさとられてはいけない。
「さあ、帰ろう!」
精一杯の明るい声でそう言った。
家に着いた。
玄関に男物の靴があった。
「あら、お客様かしら?」
二人でリビングへと向かう。
マグカップが二つあった。
でも誰もいない。
「どこかしら?」
廊下に出ると声がしたような気がした。
奥の方から聞こえるようだ。
そこには加奈子の部屋がある。
イヤな予感がした。
二人は加奈子の部屋へと向かった。
部屋の中からベッドの軋む音が聞こえた。
女の声がした。
情欲に溺れる女の声。
そしてうめくような男の声。
「加奈ちゃん、エロいよ、、、そんなに腰振って、、、デカいオッパイがスゲェ揺れてる、、、」
「アアッ、スゴイ、、、すごくあたるう!リョウタのギンギンチ○ポ、イイッ!もっとお!」
「ああっ、そんなに激しくしたら、俺もう、、、」
「リョウタ、まだよ、、、まだイッちゃダメぇ!」
「加奈ちゃん、ダメだ、、俺、イク!」
「まだダメー!アッ、アッ、イク!リョウタ、わたしもイッくう!」
エリは真っ青な顔をしていた。
陸を見てドアを開け中に入った。
醜くだぶついた男の腹の上に全裸の加奈子が跨がっていた。
前に倒れ込んだ加奈子がメガネをかけている男の唇を貪っていた。
男が太ももを痙攣させ、加奈子の中にザーメンを吐き出しているのがはっきりとわかった。
加奈子も淫らに尻を廻すようにして絶頂の余韻を味わっているように見えた。
「あなたたち、なんていう事をしているの!」
エリの声に我にかえった加奈子が顔を向ける。
血の気が一変に引いていた。
「離れなさい、今すぐ!」
力を失った男根がヌルッと抜け落ちた。
被せられたコンドームが大量のザーメンでグロテスクに膨らんでいた。
呆然としていた加奈子は陸がいることに初めて気づいた。
「イヤーッ!」
躰を隠すように両腕で自分を抱きしめる。
でも陸は加奈子の首筋や豊満な乳房が、男の唾液で濡れているのをはっきりと目にしていた。
いや、唾液だけじゃない、おそらく男のザーメンも混ざっているはずだ。
そして躰中につけられた数え切れないほどのキスマーク、、、
男はニヤニヤしながらゴムを外し、口を縛るとベッドの上に無造作に投げ捨てた。
そのそばに、これもまたたっぷりと膨れ上がったゴムが二つ転がっていた。
三回もしたのか?
「あなたリョウタね、、、どうしてここにいるの!」
「久しぶりに美人のエリ叔母さんに会いたかったんだよ、、、そんなに怒るなよ、、、」
「早く服を着て、出ていきなさい!もう二度とわたし達の前に姿をみせないで!」
「加奈子、どうしてこんな男を家にあげたの?二度と会ったらダメって、相手にしたらダメと前に言ったでしょう?」
「えっ、、、」
それいつのこと、、、憶えてない、、、ひょっとして子供のころ、、、
「この人はね、小さな女の子にイタズラしていたの、何人も、、、そして施設に入れられていたの、、、」
「酷いな叔母さん、、、人のことビョーキみたいに言って、、、俺治ったんだよ、、、だから
加奈ちゃんと三回もセックス出来た。無理矢理じゃないよ。加奈ちゃんだってすごく喜んで受け入れてくれた。」
「そんなのウソよ、わたしイヤだって何度も言った、恋人がいるからやめてって言った!」
「そんなの初めだけだろう?フェラだって加奈ちゃんからしてくれたし、加奈ちゃんがもっとしたいって三回もしたじゃないか?
何より、最後はあんなに激しくイッたじゃないか?」
「イヤッ、、、ちがう、、、、そんなのじゃない、、、」
「違わないさ、、、それが紛れもない事実だよ。」
「もういいわ、あなたの言うことなんかわたしは信じない。早く出ていきなさい。警察を呼ぶわよ。兄さんにも連絡する。出ていきなさい!」
「叔母さん、偉そうにしてるけど、あんたの娘は淫乱女ですよ!」
捨て台詞を残して足早に立ち去ろうとしたリョウタに、腹を据えかねた陸が足を引っかけた。
派手にリョウタが転げ回る。
「イッテェ、、、何するだよ!」
陸が無言でリョウタを睨む。
リョウタは怯えた目をして逃げるように出ていった。
つづく
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