「違うよ、あいつは別、、、仲間は五人だけ、、、あいつは勝手に刺さり込んできただけ、、、」
思わず七海が言葉を挟んできた。
「そうだね、、、」
凪も頷く。
「あいつ、わたしや凪に何度もチョッカイ出してきたんだから、、、わたしは相手にしなかったけど、凪になんか無理矢理キスしようとして凪にビンタされたんだよ、、、」
「そ、そうなんだ?、、、知らなかった、、、」
「そうだよ、、、あいつは最低のヤリチン男だよ、、、それなのに平気で夏休み中だって、凪やわたしに二人だけで逢おうって何度も誘ってくるし、、、あいつは本当のクソ野郎だよ、、、」
わたしと毎日のように逢っていたのに、、、
凪や七海も誘っていたんだ、、、
改めてひどい男だと思う。
でもそんな男に自分は夢中になっていた。
わたしから逢いたいと何度も誘った。
やっぱりわたしは陸にあわせる顔がない。
涙がこぼれそうになる。
そんな加奈子を見て、慌てて七海が言う。
「でもいい気味だよね、、、あいつ、陸にボコボコにされて、、、」
「えっ、、何かあったの?」
「なんだ、、知らなかったの?」
「うん、、知らない、、、」
話を凪が引き継いだ。
「恨みじゃないよ、、、あいつが加奈子の躰のことやセックスのことを言い触らしていたの、、、陸がそれを知って、、、」
「そうだよ、、、テメェ、それでも男かって、、、アツヤをボコボコにしたんだよ、、、わたしあんなに怒った陸を見たの初めて、、、」
「そうだね、、、加奈子、最近アツヤのヤツ、加奈子に近づかなくなったでしょう?」
「、、うん、、、」
「陸が言ったの、、、加奈子をこれ以上苦しめたら俺が許さないからなって、、、それからだよ、、、あいつだけじゃなくて、みんな加奈子のことを言わなくなったの、、、」
「陸が、、、そんなこと言ってくれたの?、、、こんなわたしを陸が助けてくれたの?」
もう涙をこらえることが出来なかった。
わたしは泣いた。
「カッコ良すぎるよね、、、女が惚れるはずだよ、、、わたしもヤバかったもん、、、うん、凪も惚れるはずだわ、、、」
「七海、余計なこと言わない!」
「だって、あの時、凪があいつのこと脅さなかったら、あいつきっと学校に陸のこと訴えていたよ、、、」
「脅したの?」
「うん、、あいつのしてきた事全部、学校にも親にもバラすって、、、それであいつビビッて学校に言わなかったと思う、、、」
「わたしは陸を守りたかっただけ、、、それだけ、、、」
知らなかった。
わたしはみんなに迷惑をかけている。
わたしは涙を拭いて全てを話した。
アツヤの部屋で陸のことを相談しているうちに、ずっと加奈子のことを好きだったと言われた。
不安になる気持ちも、初めてで怖いのもわかる。
俺は加奈子のことを好きだけど二人のことは心から応援すると言われた。
恐怖心を取り除くためには慣れが必要だと言われ、キスをされ、胸を愛撫され、裸にされた。
何度もやめてと口にして抵抗したが、何度も世界で一番加奈子がキレイだ、陸よりも加奈子を愛している、絶対に内緒にすると言われているうちに、いつの間にかアツヤを受け入れ、初めてを捧げてしまっていた。
「あいつ、、、最低だね、、、」
「そうだね、、、でも加奈子も悪いよ、、、そんなの受け入れたらだめだよ、、、前の日に陸を拒んだんだよ、、、酷すぎるよ、、、キツいかも知れないけど友達として言わせてもらう、、、」
「そうだよ、、、あいつ、加奈子がバージンだと知って、陸から加奈子の処女を横取りしてやる気になったんだよ、、、きっと陸を出し抜いて、心の中て
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