陸の体中に唇を這わせ、舌先で舐めしゃぶる。
ああっ、若い男の体、、、
この若くて逞しい体で、わたしはきっと狂わせられる。
そんな予感がした。
「あうっ、、エリさん、、そんなところまで、、、うっ、ううっ、、、すごくイイ、、、」
体をピクピクさせながら、うめき声を上げる陸がすごく嬉しい。
エリはテントを張り続けるパンツの上から指先でなぞる。
すごい、、、もうこんなになってる、、、
ガマン出来ない、、、
下着の中に指を潜らせ、おもむろにつかんでしまう。
ええっ、、、これなに?すごく、すごく太い、、、指が回りきらない、、、
エリは我を忘れ、あからさまに陸の滾る男根の大きさを、そして形を手のひらで確かめる。
こんなに大きいなんて、それにすごく硬い、、、
カリもこんなに張り出して、、、すごい、、、夫なんて比べものにならない、、、
これがわたしの中に、、、怖いけど、期待感の方がずっと大きい。
夫だけじゃない、、、こんなにスゴイの初めて、、、
エリは陸の乳首舐め、吸いたてた。
「ああっ、エリさん!」
陸の巨根がビクンと何度も跳ね上がる。
逞しさのあまり、エリの指を弾き飛ばす勢いで、、、
わたしの躰の中で、こんなに跳ねるの?
躰が激しく疼き、もうたっぷりと濡れてしまっている自分を感じる。
もうガマンが出来ない。
エリは陸の下半身に跪き、何度も下着の上から頬ずりをする。
長めの艶のある波うつ黒髪をかき上げる仕草が、たまらなく色っぽい。
エリは甘いため息をつくと、唇を落としていった。
ああっ、陸くんが欲しい、、、加奈子より、ずっとよくしてあげる、、、
加奈子はコンサートが始まる前、カフェでおしゃべりをしていた。
気晴らしのためにと思っていたが、やはり陸のことばかりが頭をよぎる。
きっとよくなる。
早くよくなって陸といっぱいしたい。
躰が拒むほどに、男に開発された女の欲求がどんどん蓄積されていく。
陸を想うと躰中がムラムラする。
それなのに躰が拒絶する。
まさに悪循環だった。
「ねえ、加奈子、、、聞いてる?」
「ああっ、ゴメン、、、何だっけ?」
「もう、加奈子ったら、、、また陸のこと考えていたんでしょう?」
七海はそう言ったあと、声を潜めて尋ねてきた。
そういうときは大体エッチな話のときだ。
「加奈子は陸とエッチしたとき、必ずイク?」
「ええっ、、、、うん、、、」
ドキリとした。
最近はしてないけど、でも本当のことだ。
「いいなあ、、、、ねえ、陸としてイクときってどんな感じ、、、、自分でするときと違うの?」
七海はかなり性に対してあけすけだ。
でもその七海が顔を赤くしていた。
そしてわたしもきっと赤くなっている。
「うん、、、全然違う、、、頭の中が真っ白になって、、、何倍もずっと気持ちよくなるよ、、、」
陸とのセックス、、、
思い出すだけで躰が熱くなる。
「内緒だけど、、、わたしヒロとのエッチでイッたこと無いんだ、、、」
「そうなんだ、、、でもいつかイケるようになるよ、、、絶対に、、、」
何か違っ意味でわたしも同じようなものだと思ってしまう。
「そのいつかって、いつなんだろう?自分でするときは何度もイケるのにさ、、、やっぱ大きさのせいなのかな?」
七海は加奈子を見つめながら話を続ける。
「ねえ、陸って大きいんでしょう?大きくなったときどれくらいあるの?」
「七海、よしなさいよ、、、」
たまりかねた凪が止めにはいる。
でも凪も顔を赤くして、興味があるのが見え見えだ。
「いいじゃない、、、凪だって少しは興味があるんでしょう?」
「測ったことないから、わからないよ、、、、、20センチくらい、、、かな?」
「ええっ、、、そんなに、、、、陸ってスゲえ、、、」
「わからないよ、、、大体、それぐらい、、、」
うーん、今度測ってみよう。
「それって大きいの?」
思わずといった感じで凪が聞いてくる。
「ふん、このカマトト凪姉さんが、、、大きいよ、普通は14センチくらいかな?ヒロもそれくらい、、、」
「ふーん、そうなんだ、、、ああっ、ヒロのことじゃないよ、、、」
ますます凪の顔が赤くなる。
ということは陸のアレのことのわけね、、、
見え見えだよ凪、、、加奈子はちょっとだけイラッとした。
七海も気づいたようだがスルーした。
「そんなスゴイのどんな感じなのかな?それにこの前、加奈子言ってたじゃない、、、陸のエッチてスゴイんでしょう?」
「う、うん、、、、」
あのときは誇らしい気持ちだったけど、今は少し違う。
「あーあっ、ねえ加奈子、一回だけでいいから陸のこと貸してよ、、、本当に一回だけだからさ、、、」
「ダメだよ!」
「何バカなこと言ってるの七海!」
思わず二人の声が大きくなった。
「冗談だよ、、、おお、二人ともコワイ、コワイ、、、」
「もう、、、」
「ああっ、でも本当にエッチでイキたいなぁ、、、」
「大丈夫だって、、好きな人としてたら、イケるようになるよ。」
「ふん、処女のくせに、、、」
「コラッ!」
みんなで笑い合った。
わたしにはわかっていた。
七海は冗談めかしているけど、さっきの言葉は半分以上本心だと。
セックスだけじゃない、七海は陸のことを男として好意を持っている。
ひょっとしたらヒロ以上に、、、
凪だってそうだ。
陸がその気になったら、凪は躊躇無くバージンを陸に捧げるだろう。
間違いなく。
加奈子は焦りを感じる。
二人だけじゃない、陸に気のある女はたくさんいる。
例えば山吹がまた陸に接近してくることだってあり得るのだ。
山吹がわたしの今の状況を知ったら、彼女のことだ、あの美貌と躰を武器にして陸を誘惑してくるに違いない、、、
加奈子は心に決めた。
わたしの躰がイヤがっても、陸に抱いてもらう。
陸にそうお願いする。
じゃないと陸を他の女に取られる。
少しだけ心が軽くなった。
三人でカフェを出るときに男に声をかけられた。
「加奈ちゃん?、、、加奈子ちゃんだよね?」
太ったオジサンくさい男だった。
メガネをかけてオタクぽい男だ。
年は案外若いかも知れない。
ふと加奈子の記憶にその面影がよぎった。
「リョウタくん?」
加奈子の幼馴染み、父方の従兄弟のリョウタだった。
つづく
※元投稿はこちら >>