陸の言葉がすごく嬉しい。
陸は熱い視線で、女を求める男の目でエリを見つめていた。
もう冗談ですますことなんて出来ない。
こんな状況で陸をガッカリさせて、傷つけることなんて出来るはずが無い。
それになによりも、もうわたしの躰の収まりがつかなくなっていた。
二人の視線が絡み合う。
「絶対に秘密よ、、、」
「はい、、、」
「加奈子が元に戻るまで、、、戻ったら二人の関係はお終い、、、」
陸は黙って頷く。
「それに二人とも、絶対に本気で好きにならないこと、、、」
陸の顔が苦しそうに歪んだ。
「それは、、それは出来ません、、、俺、、、好きでもない人となんて出来ません、、、エリさんとだから、、、エリさんが好きだからしたいんです、、、、だからエリさんが俺を好きじゃ無いなら、俺はエリさんとはしません、、、大丈夫です、エリさん、無理をしないで下さい、、、さっきも言った通りガマンします、、、ガマン出来ます。」
若い、ずっと年下の真っ直ぐな告白に胸が熱くなる。
「違う、、、そんな意味じゃない、、、わたしだって陸くんが好きだから、、、好きだから抱かれたいんだよ、、、」
二人は抱き合い一つになって唇を重ね合う。
もうエリの心も躰もブレーキはかからない。
娘の恋人とこれからセックスをする。
エリの躰の中の女が罪悪感に震えながら、陸の若くて逞しい体を求め、うめき声を上げていた。
陸に思いきり抱かれたかった。
誰にも邪魔されず、一人の女に戻りたかった。
エリは夫婦の寝室に陸を誘った。
40に近づいたが、エリはまだまだ女としての自信があった。
シミひとつない白い肌とその美貌、そして躰にも、、、
ずっと若く見られるし、夫は今でも頻繁に躰を求めてくる。
街を一人で歩いていると、男に声をかけられ誘われることも多い。
エリはもちろん相手になどしない。
結婚してから一度たりとも夫以外の男と関係を持ったことは無い。
でも今日は違う、相手はずっと好ましく思っていた男だし、娘のためにという大義名分もある。
今日は時間もたっぷりとある。
思いきり乱れてみたい。
陸が欲しい、、、
絶対に娘よりもずっと陸を満足させる自信がある。
エリは陸の目の前で服を脱ぐ。
黒の下着に包まれた豊満な乳房が、深い谷間を覗かせ、レース地のセクシーなブラを突き上げていた。
明らかに陸に見せることを意識した下着だった。
細身だが、ほどよく肉ののった躰が、熟した女のたまらない色気をかもし出す。
陸の視線が何の遠慮も無く突き刺さる。
ああっ、若いオスの目だわ、、、陸くんがわたしをすごく欲しがってる、、、ゾクゾクしちゃう、、、すごく嬉しい、、、
陸が穴があくほどエリの躰を見つめながら、慌てて服を脱ぎ始める。
その仕草が可愛らしく、たまらなく愛おしさを感じる。
エリは陸の手を押しとどめ、ゆっくりと服を脱がす。
胸の谷間に注がれる視線に躰が疼く。
ああっ、陸くんの躰、すごく逞しい、、、
若いオスの肌、キレイに割れた腹筋、そしてその下の下着をテントのように突き上げている男根、、、
わたしでこんなになってる、、、
すごく嬉しい、、、
エリは陸にしがみついた。
二人はもつれ合うようにベッドに倒れ込んだ。
エリは陸の上になり覆い被さった。
陸の整った顔を濡れた瞳でジッと見つめる。
「陸、、、すごく好き、、、」
甘い囁きとは裏腹に、貪るような口づけをして、舌を絡め合う。
つづく
※元投稿はこちら >>