「陸、先生を呼んできたよ。」
凪が先生たちと駆け込んできた。
中には女性である校長先生もいた。
校長先生はすぐに加奈子に駆け寄った。
「藤森さん、大丈夫?」
「はい、、、陸が、、、陸と七海がたすけてくれました、、、」
「そう、、よかった、、、本当によかった、、、五島君、南川さん、本当にありがとう、、、」
校長は醜く下半身を晒して気絶している男達を一別すると、吐き捨てるように言った。
「警察を呼びなさい。」
「でも校長、うちの生徒も絡んでいるようですし、事情を聞いてからの方が、、、」
他の先生がそう進言する。
「この状況で何の事情があるというの?わたしはこんなケダモノたちは絶対に許しません。」
陸が保健室でずっと加奈子の肩を抱いていた。
幸いにも頬と鼻血以外には、たいしたケガもなかった。
陸がショックですすりあげる加奈子の背中を撫でながら、何度も大丈夫、俺がついているからと慰めていた。
校長先生が目を細めてそれを見つめていた。
「本当に素敵なカップルね、、、」
「えっ、校長先生、知っているんですか?」
「もちろん、、、あなた達も、美男美女の五人、仲良しだって知っているわよ。」
「やっぱり、わたし美女なんだ。」
「七海!」
そんなとき、パトカーのサイレンが聞こえてきた。
「日詰さんも南川さんも困ったときは遠慮しないで、わたしに言ってね、、、」
そう言って校長は警察を迎えるために出ていった。
つづく
※元投稿はこちら >>