ベッドの上に横になる。
陸が逢いに来てくれた、、、
いけないことなのに、やっぱり凄く嬉しい。
陸のキス、、、甘くて蕩けるような口づけだった、、、
指先でクチビルをなぞる、、、
ああっ、もっとしたかったなぁ、、、
張り詰めた胸をまさぐっていた。
「アアッ、、、陸ぅ、、、」
昨日、あんなにしたのに、躰がすごく疼く、、、
「アアン、、、陸ぅ、もっとしたいよぉ、、、陸といっぱいオマ○コしたい、、、陸のこといっぱいイカせたい、、、」
加奈子は火照る躰を自ら慰めた。
事件が起こった。
アツヤが姿を消した。
アツヤがセフレの関係にあった人妻の夫がそれを勘付き、アツヤの両親に怒鳴り込んで来たのだ。
アツヤを何度も殴りつけ、大きな騒ぎになった。
近所や学校にも知れ渡り、居たたまれなくなった両親がアツヤを連れ遠くへ引っ越して行った。
加奈子はこの事件にはレナが噛んでいると疑っていた。
陸とつき合うことになったレナには、もうアツヤは邪魔な存在でしかない。
邪魔者には消えてもらう、、、
レナの徹底したやり方に怖いほどのシタタカさを感じる。
レナの隠された一面を見せつけられたような気がした。
こんな人と一緒にいて、陸は本当に幸せなんだろうか?
三連休の初日。
この三連休、わたし達は逢う約束をまったくしていない。
陸は二日目まで部活だし、三日目はおそらくレナとのデートだと思い、わたしは誘うことが出来なかった。
わたしは学校へ行った。
休日だが図書室は生徒のために解放されている。
今日の練習は早めに切り上げるはずだ。
ここで待ち伏せをして、偶然を装い、一緒に帰ろうと声をかけよう、、、
そんな心づもりでいた。
制服に着替えた陸が出て来た。
加奈子は陸を追いかける準備をしようとしたとき、となりにあの女がいることに気がついた。
えっ、どうして?
王林高校の制服を着たレナが陸に寄り添うように歩いてくる。
加奈子は二人に気づかれないように身を隠した。
あの高慢ちきな女が、嬉しさいっぱいで陸にまとわり付いていた。
まるで恋に溺れる少女のように甘える声で陸に話しかけていた。
心の底から好きな男、そして躰の奥まで満足させてくれる男、自分にとって最高の本物の男に身も心も捧げきっている女の姿がそこにあった。
レナは陸に夢中なんだ、、、
陸のあのセックスの虜になっているんだ、、、
相変わらずの美貌とその仕草に、以前よりもずっと女っぽい色気を感じ取る。
陸があの女を変えたんだ、、、
好きな男の前では、あんなに可愛く甘えることの出来る女に、、、
二人はわたしなんかよりもずっとお似合いだ、、、
これが、、、本当の、ベストカップルなんだ、、、
加奈子はふらつく足取りで家に帰った。
つづく
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