「あなた、見掛けによらず図太い女なんだね、、、」
「えっ?」
「だってそうじゃない、、、恋人にバージンが欲しいって言われたのに、、それをはねつけておいて、、、その次の日に他の男に抱かれるなんて女、普通いないよ、、、」
加奈子は一瞬にして血の気が引いていた。
やっぱりこの人は知っている。
「どうせ、流されたとか一時の気の迷いとか言って、陸のこと誤魔化したんだろうけど、、本当は違うよね?」
誰に聞いたの?どうして、、、
「知っているんだよ、、、あなた、アツヤにハッキリと処女をあげると言ったよね、、、陸にじゃなくてアツヤにあげたいって、言ったんでしょう?」
この人、、、アツヤに聞いたんだ、、、
「それ、流されたって言わないよね?、、、アツヤ、あなたのこと、ちょっとつまみ食いしてやろうと思っていたんだって、、、バージンだと思ってもみなかったから、驚いたって、、、あなたの方から処女を奪って欲しいと言われてビックリしたって、、、」
「そんなの、、、そんなこと、ウソです、、、違います、、、」
「違わないでしょう、、、だってあなた、何の抵抗もしないで、アツヤにバージンを捧げたんでしょう?、、、痛いって、好きでもない男に処女膜破られて、自分からそんな男ににしがみついて、、、でも嬉しいってキスを求めて、、、信じられない、、、陸が可哀想、、、」
「ち、ちがう、、、」
違わない、、、本当のことだ、、、
罪深い自分が頭の中に蘇る。
「オナニーまでして見せたんだってね、アツヤの気持ちを引き止めるために、、、普通、恋人でもない男のためにそんなことしないよ、、、それにパイズリや中出しや、お尻の穴まで、アツヤにあげるって約束していたんだってね、、、」
「そんなのウソ、、、約束なんてしてない、、、」
そう、わたしは拒んだ、それだけは絶対にイヤだと言って、、、
でも他のことは、、、全部許した、、、わたしからも求めた、、、
「アツヤ、言っていたわよ、、、あなたみたいな淫乱女、初めてだって、、、あなたは陸にばれなかったら、絶対に中出しやお尻の穴でもしていたと私は思う、、、あんなどうしょうもないクズ男とやりまくって、陸のことバカにして、二人でイチャイチャして、隠れてもっと浮気を続けようと思っていたクセに、、、本当に汚らわしい女、、、陸と今すぐ別れて、、、陸の前から消えなさい、、、もう陸を苦しめないでちょうだい!」
そう言ってレナは行ってしまった。
本当にレナの言うとおりかも知れない。
わたしは汚れた女。
そしてそれは、ずっとついてまわる。わたしはしばらく放心状態だった。
震える自分の体を抱きしめながら一人家に帰った。
食事もノドを通らない。
わたしは陸のそばにはいられない。
いちゃいけない。
わたしは一人部屋にいた。
つづく
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