加奈子は躰を起こし、そそり立つ男根に目を向けた。
「ああっ、スゴイ、、、好きよ、陸、、、」
チュッと音をたて先端に口づけをする。
「わたし、ガマン出来ない、、、あとでいっぱいフェラしてあげるね、、、」
加奈子は妖しい瞳で陸を見つめ、自ら四つん這いになる。
シミ1つない白く艶やかな肌。
細い背中によくクビれたウエスト。
よく持ち上がっている大きなハート型のヒップ。
濡れた女唇がひくつくように覗いていた。
「ねえ、陸ぅ、、、わたし、、わたし、バックが好きなのぉ、、、陸の、欲しい、、、あーん、陸、、入れてぇ、、、」
淫らに尻をくねらせ、慣れた仕草で催促する。
やっぱり奴ともしていたんだ。
嫉妬で男根が更に反り返る。
あの時、まだぼんやりとした快楽に漂っていた自分。
言われるままにバックで貫かれているとき、それは突然やってきた。
急に加奈子の躰の奥が熱くなり、頭の中が真っ白になっていく。
陸のことが心から消えて、淫らな自分が迫ってくる感覚を激しく求めだしていた。
アアッ、ダメッ、、、わたし、戻れなくなる、、、
そう思いながらも加奈子はアツヤの名前を呼んでいた。
チラチラと遠くに見えた女の炎が一気に燃え広がり、加奈子を焼き尽くしていた。
初めての女の歓びだった。
加奈子は何度もアツヤの名前を叫びながら、初めての絶頂に達していた。
そのときから初めて、アツヤが好きだと自覚するようになった。
加奈子はセックスに、いや、、、アツヤに夢中になった。
あの時、わたしを、わたしの躰を褒め称えてくれるアツヤに恋をしている気分になっていた。
陸を心から愛していると自覚していながら、自分をごまかすように何度もアツヤを誘い、一時の快楽に溺れていった。
わたしはアツヤがよろこぶことなら何でもした。
どんな淫らなことも、、、
わたしはアツヤの体中に唇と舌を這わせ、玉袋やお尻の穴まで愛おしげに舐めまわしていた。
わたしは本当に愚かな女だった。
陸を失う不安から逃れるために、一番やってはいけない手段を選んでいることに、あの時は気付いていなかった。
すべては錯覚だった。
わたしは本当にバカだ。
あんなにくだらない最低の男を信じて、躰も心も許してしまった。
それも元はといえば自分がすべて悪いのだ。
でも陸はそんな愚かな自分を許してくれた。
それでもわたしを好きだと言ってくれた。
わたしはそんな陸からもう二度と離れたくない。絶対に、、、
わたしはもう逃げない。
陸にすべてをぶつけていく。
陸にもそうして欲しい。
わたしはどんなことでも受けとめる。
陸がそうしてくれたように。
つづく
※元投稿はこちら >>