でもここからが本題だ。
「陸、本当のことを教えて欲しいの、、、」
「なにを?」
わたしは深呼吸した。
「凪と付き合っているの?」
怖い、胸が潰れそうだ、、、
「いいや、、付き合ってないよ、、、」
陸はあっさりと言った。
「どうして?」
「どうしてって言われても、、、」
「告白されたんでしょう?」
「知っていたのか?」
「ううん、、、でも何となくそんな感じだったから、、、」
「そうか、、、俺、凪の気持ち、受けることが出来なかった、、、」
「どうして、凪、あんなにキレイで、すごくいい子じゃないの、、、」
「そうだよな、、、本当にすごくいいヤツだよな、、、だからこそ、俺、あいつとはずっと親友でいたい、、、そう凪にこたえた、、、」
「そう、、、そうなんだ、、、」
少しだけ分かるような気がした。
「俺、ひどいこと言ったのかな?」
「ううん、そんなことないと思う、、、陸がそう思っているのなら、はっきり言った方が凪にとってもよかったと思う、、、」
「そうか、、よかった、、、、それに俺、、好きなヤツいるし、、、」
頭を殴られたようなショックを受けた。
わたしは取り乱していた。
「誰、誰なの?」
「そ、それは言えない、、、」
わたしは我を忘れて陸にすがりついた。
腕をつかみ、揺さぶっていた。
「誰なの?言えないって、、、七海なの?お願い教えて、、、お願い、、、」
涙を抑えることが出来ない。
陸を誰にも渡したくない。
陸はハンカチを渡してくれた。
涙を拭う。
「ごめんなさい、、わたしにそんな権利が無いのは分かってる、、、でもお願い、、、教えて欲しい、、、」
陸は加奈子から目をそらした。
教えてくれないの?
「お前だよ、、、俺、やっぱり加奈子が好きなんだ、、、」
「えっ、、、うそ、、、」
「忘れようと思った、、、俺は加奈子に捨てられたんだと思って、、、あきらめようとして、、、でも、、、どうしても加奈子のことを忘れられない、、、」
「違うよ、捨ててなんかいない、、、ごめんなさい、わたしが悪かったの、、、でもわたしは陸がずっと好き、今までずっと陸が一番好き、、これからもずっと好き、、、本当に陸のこと裏切ってゴメンなさい、、、わたし最低だけど、裏切ってるときだって、陸が、陸が一番好きだった、、、ごめんなさい、、、」
「もう謝らない約束だろう?」
「うん、そうだね、、、でも陸、わたし本当に陸が好き、、、信じて、、お願い、、、」
「信じる、、、、加奈子、俺も加奈子のことずっと好きだよ、、、」
二人は抱き合った。
唇が重なり合う。
陸の指先が背中のブラのラインを優しくなぞる。
懐かしい陸の仕草だ。
すごく嬉しい気持ちになる。
わたしの胸が大好きな陸はこう見えて、わたしのブラに対して結構うるさい。
大丈夫だよ、、、ちゃんと陸の好きそうなブラ、してきたからね、、、
つづく
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