加奈子は仲間たちとの関係を取り戻しつつあった。
凪たちとは以前のように話をするようになっていたが、陸との会話にはまだぎこちなさが残っていた。
当たり前だ思った。
わたしは一生許されない罪を犯した。
傍に居られるだけで、陸を見つめているだけで幸せだと思った。
それに陸は大会に向け部活が忙しい時期で、仲間たちとの時間をなかなか取ることが出来ない日々が続いていた。
そして陸と凪のこと。
二人はもう付き合っているのだろうか?
加奈子は怖くて聞くことが出来ない。
みんなも気をつかっているのか、その話には触れようとしない。
凪に思い切って聞いてみようかと何度か思ったが結局出来なかった。
「もちろんだよ、、、わたしたち、もう初体験も済ませたんだよ、、、」
もし、そんな答えが帰ってきたら、、、
わたしは二人を祝福することが出来るだろうか?
加奈子は陸と逢えた日、話が出来た日、陸を想ってオナニーに耽るようになっていた。
加奈子の高校生離れした早熟な躰は、男を知り、男にたっぷりと仕込まれ、その大人びた女体を開花させていた。
雪のように白く、滑るように艶のある肌。
前方に見事に突き出した、全く型崩れを知らない豊満な乳房、引き締まりくっきりとクビレを見せるウエスト、大きいがしっかりと持ち上がってプリプリしたヒップ。
男を夢中にさせる自分の躰に加奈子は気付いていない。
でも女になった加奈子の躰は男を、陸を、知らないうちに求めていた。
この日、学校でたまたま二人が並んで立っているとき、偶然、陸の肘が加奈子の胸に触れた。
陸は「あっ、ゴメン、、、」とすぐに誤ってきたが、わたしは「気にしないで、わたしこそゴメン、、、」と返して、気にしていないフリをした。
本当は電気が走ったように躰がピクリと反応して、胸もすごくドキドキしていた。
陸はわたしの胸が大好きだった。
キスをしているとき、ずっと優しく撫でてくれたし、胸をはだけて何度も褒めながら、いっぱい可愛がってくれた。
加奈子はそれを思い出して躰が熱くなった。
そして陸が部活に行くとき、誰にもわからないように、今度は自分の方から陸の肘に胸を強く押し付けていった。
陸はびっくりして加奈子の顔を見たが、今度は何も言わずに行ってしまった。
つづく
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