ノンジャンル 官能小説

悠然と私を見下ろす男のド迫力は、
まるで首長竜のようだった。
トイレの床に膝をついて、
後ろに雲海が見えそうなくらい
雄大に聳り立つ茶黒いそれを手に取ると、
根本からゆっくり舌を這わせていく。
亀頭に近づくにつれて、
自分の表情筋が緩みきっていくのが分かる。
床の汚れなんてこれっぽっちも気にならない。
夢中で男の裏筋を舐め切ると、
そのままシームレスに亀頭を唇で包み込む。
口の中には独特の塩味とほのかな苦味が広がり、
それを自分の味になるまで唾液を出しながら、
舌で転がしていく。
陶酔しながら歌う歌手のように、
髪をかき上げ、頭と首をくねらせ何度も何度も。
こんな姿、彼には見せたことはない。
好きとは違う情熱が私の身体を動かしていく。
「上手やん」
男が言った。
目をやると満足げな表情の男と視線が重なった。
嬉しいが何だか急に恥ずかしくなり、
動きが緩やかになる。
男はそれを良しとしないのか
私の頭頂部に手を添えて前後させてきた。
熱くて硬い男のド迫力が口の中で暴れると、
のどちんこが刺激されてえずいてしまう。
それでも我慢して男のド迫力を咥えた。
なぜかそうするのが自分の務めだと思った。
苦しさで顔も目頭も熱くなり、
口からは唾液が漏れてくる。
視界は白みがかかっくるが、
意識が途切れる恐怖よりも
言い知れぬ多幸感が勝った。
男とひとつに繋がってるいると言う事実が
幸せなのだ。
気づけば男の手の動き合わせて、
自分の頭を動かしていた。
身体のより深い所に男を置きたい一心で
自分の務めに従事していると、
男のド迫力が大きく膨らんで脈打った。
途端、口の中に精液が溢れ出す。
膣内では感じられない具体的な
精液の量に驚きながらも、
こぼさないように全て受け止めきった。

すごい量・・・・・・。
コンドームに入ってたらどれくらいだろう。

私は口の中で渦巻く
卵黄味の成果物に想像を膨らませつつ、
一飲みにした。

男の熱い熱い精液が
口腔内から咽頭を
伝ってまとわりつきながら進んでくる。
そしてそれが自分の身体の中心まで
届いたことを感じると、
私は異様な高揚感と達成感に包まれていった

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