頬を撫でる朝の風で目が覚めた。
スマートフォンを見ると月曜日の5時30分。
いつもより早い。
ゆっくり起き上がって背伸びをすると、
キッチンに向かうことした。
朝ご飯を充実させたくなったのだ。
献立はホットサンドにスクランブルエッグ、
作り置きのサラダにコーヒーも淹れちゃおう。
一瞬、普段の朝食のひどさが頭をよぎったが、
そんなことは気にしない。
冷蔵庫から食パンを2枚取り出して
それぞれの片面にマーガリンを塗ったら、
パンとパンの間にチーズ・ハム・チーズの順で挟む。
これをホットサンドメーカーに入れたら、
今度はスクランブルエッグをサッと作ってお皿に盛る。
最後にコーヒーメーカーをセッティングしてお終い。
ホットサンドができるまで時間があるので、
諸々を脱ぎ捨てていざお風呂へ。
朝食は冷めてしまうが、
猫舌の私にはちょうどいい。
シャワーのレバーを上げて、
弱目の水流をデコルテに当てる。
温かい水流がデコルテから流れて乳首に触れると、
不意に男との出来事を思い出す。
あれから2日、
私の身体はまだ男のことを覚えている。
厚い胸板、大きい掌に太い指、そして・・・・・・。
男との出来事を1つ1つ丁寧に辿っていくと、
自然と手が淫猥に動き始める。
シャワーを浴びて立ったまま、
あの日の男と同じように乳首と陰部を弄る。
あぁ、あと少し・・・
込み上げてくる悦びに耽っていると、
突然、けたたましい鈴の音が鳴り響いた。
スマートフォンのアラームが
6時になった事を報せてくる。
我に帰った私はシャワーを止めた後、
タオルを髪と身体に巻いて
不完全燃焼のままお風呂を出た。
小走りで寝室まで向かい、
ベッドの上で騒ぐスマートフォンを止めると
通知が来ていることに気づく。
あの男からの通知だった。
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