生温かく、柔らかい感触が、唇をつたう。
下唇を甘噛みされ、少し開いた私の口の中に、橋本くんの舌先が忍び込む。
「っん…ぅう」
く、くすぐったい…何、これぇ…
「…高木さん、ちょっと力抜いて。大丈夫だから」
全身硬直して、目をギュッと閉じていた私はハッとする。
「ごっ、ごめん…思ったより生々しくて…」
「ふっ…今からそんな調子じゃ、最後トロトロになっちゃうよ」
「っ!!」
くぅぅ~!何そのセリフ!
今度イメプレで使ってやるし!!
「う~ん、まだまだ緊張してますね」
ゴソゴソとスマホを弄りながら、橋本くんは何やら確認している。
「ひゃっ!!」
「あ、やっぱココっすか」
橋本くんの指が、私のクリトリスにあたる。
「『見た目は強めですが、クリが弱くて責められるとアへっちゃいます(笑)』…この設定、ほんとっぽいっすね」
ニヤッと笑い、何度もクリトリスが擦られる。
「んっ、やっ…あぁ…」
「高木さん、アへってもいいんですよ(笑)」
「や、やめてよぉ…んっ、うぅ…」
「『おっきめの乳輪で、スケベ乳首です』…ちょっと確認しときましょうね」
「やっ…待って、ちょっと!」
プチっと下着を外され、胸が露になる。
「…っ!」
は、は、恥ずかしいーーー!!
「み、見ないでぇ…」
「なんだ、普通の乳輪じゃないですか」
「そ、そっちの方が遊んでそうだから、nanaっぽいかと思って…」
「…元々おっきな人に謝ってください(笑)
でもこれ、nanaさんの設定より胸デカイですよね。
エロくて良いじゃないですか」
「やだよ…こんな…垂れてきてるし…」
「それがリアルで良いんでしょ、分かってないなぁ」
そう言って後ろから手を回され、胸を揉まれる。
「あ、こんなに硬くなってる。確かに乳首はスケベっすね」
耳元で橋本くんが柔らかな声を出すので、私はゾクンッと身を動かす。
「さ、さっきから…イメプレのこと言うの止めてよ…恥ずかしいでしょ…」
「だって、色々高木さんのヒントが書いてんですもん。どこが弱いとか、何が好きとか」
そう言いながら、指先はコリコリとクリトリスを引っ掻く。
「っ!んぅ…」
「あーあ、もうクリトリス勃起してますよ。俺のちんこより先に勃っちゃうなんて、高木さんやっぱりスケベっすねぇ」
「や、やぁぁ…」
すごい…これがヤリチンの手技&言葉責め…
絶妙なタッチで触られて、膝が震えてしまう。
橋本くんが耳を甘噛みし、そのまま舌が首筋を這っていく。
ゾクゾクゾクンッ!!!
「あ~自分では知らない気持ち良いところが、いっぱいありそうっすね」
そう言いながら、また耳を責められる。
私はビクビクと身を縮め、感じたことのない、こそばゆい快感に襲われていた。
「…高木さん、今日って最後までいって良い感じっすか?」
「最後までって…ひっ!」
橋本くんの指が、下着の中に入ってくる。
「あらら…こんなに濡れてるとは。感じてくれてたんっすね」
「もう!うるさいなぁ…んんっ!」
橋本くんは浅く、そして優しく指を膣に入れてくる。
クチュクチュクチュ…
「んっ、んぅ…ふぅっ…」
嘘でしょ…自分で触るのとこんなに違うの!?
橋本くんの指がどこを触ってくるか分からない。
それがドキドキして、とてつもなく気持ち良い。
下腹部がジンジンして治まらない。
「高木さん、聞いてます?最後までヤリますか…って言っても、俺も結構…限界なんすけど」
私のお尻に、橋本くんの勃起したものがあたる。
カーッと恥ずかしくなるが、頭がふわふわして拒むことができない。
「…て…しい」
「え?」
「さ、最後まで…して、欲しい…」
恥ずかしさと不安を堪えながら、私は橋本くんに懇願する。
「…大丈夫ですよ。俺とヤッてて、気持ち良くならなかった女の人なんていないんで」
そう言いながら私の頭を撫で、おでこにキスをする。
くっそぉ…ヤリチンの言葉に、こんなにも安心してしまう自分がいる。
ニュプっと橋本くんのものが、膣の入り口にあたる。
嗚呼、さようなら、バージンの私…
グニュッ、ぐぐっ…
ん…?
ぐぃっ…
…えっ?あっ!?
ぐぐぐ…
い、い、い……!!!??
「痛いわーー!!!!!」
私はカッと目を見開き、雄叫びをあげながら、橋本くんのみぞおちに蹴りを入れる。
『これだけ濡れてれば、簡単に入っちゃうね』
『初めてなのに、こんなに感じちゃうなんて…』
レディコミで見かけるベタなセリフ。
…嘘つけ!!めっちゃ痛いやんけ!!!!
〈つづく〉
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