<里帆の物語 -3- 葛藤>
里帆は一睡もできなかった。
明け方になって、うとうとしていると、目覚ましが鳴った。
1階に降りてみると、父はすでに出勤した後だった。
その夜、早めに帰宅した父は、里帆にひたすら謝った。
里帆は、悩んだ末に、これまで通り、父と一緒に暮らすことにした。
この衝撃的な出来事は、里帆の中で大きなトラウマとなった。
父親にレ槌プされたことに加えて、
自分が本当の娘ではないかもしれない、という疑念。
さらに、レ槌プされているのに大量の愛液を流してしまい、
「自分にも淫乱な母親の血が流れていて、いずれ淫乱女になるのでは」
という恐れ。
それらが渦巻き、頭の中はパニック状態になっていた。
元々、SEXに対して強い好奇心と大きな期待を持っていた里帆だったが、
今回の出来事で、SEXに対して強い嫌悪感を持つようになった。
しかし、抑えようとすればするほど、SEXに対する好奇心はさらに強くなり、
街中を歩いていても、そして校内でも、男性の股間に目がいってしまい、
毎晩オナニーをしないと眠れなくなっていた。
気持ちとは裏腹に、カラダは欲求不満のピークを迎えていることに
本人も気づいていて、いつか暴発するのでは、と葛藤していた。
精神の崩壊と性欲の暴発を恐れた里帆は、親友である智乃に相談した。
本当に好きな相手とSEXしたらトラウマが薄れ、
性欲の暴発も止められるのでは、との結論に至り、
里帆が秘かに思いを寄せる高成が候補に上がった。
しかし未だ童貞と思われ、しかも超奥手の高成と、
どういうきっかけを作ったら上手くSEXに持ち込めるのか。
また、
『大好きな高成には、淫乱女の血を引く自分なんかより
もっとふさわしい女性がいるはず。
だから、高成くんと付き合うことはできない。
でも、自分の気持ちがばれないような状況で、高成とSEXしたい。』
という里帆の要望が、さらに解決策へのハードルを高くしていた。
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