普通、この状況に遭遇したら気まずい空気になって沈黙となるのかもしれない。しかし、僕は違った。「ちょっと、それはまずいですよ。それが無くなったら、僕が何言われるか分からないので、返して下さい!」あっけにとられたのはおっさんである。
「いや、本当に猫を探してたんだ。そしたら目に入ってしまって、気がついたら。。。返しますので、許してください。このことは、黙っていてほしい。その代わりお小遣いをあげるよ。」おっさんは後ろのポケットの財布から五千円を出して言ってきた。僕は元に戻してくれて、お金ももらえるならラッキーだと思い、それを受け入れた。すると、おっさんは続けて
「お母さんたちは留守だと言っていたけど、いつ帰って来るんだろうか。」と聞いてきたので、
「いつもなら、買い物してお昼を食べてまたどこか寄って帰って来るから、夕方になるんだと思う。」と答えてみた。
すると、おっさんは
「だとしたら、五千円は言わないことを約束するためのお金で、これはレンタル料でどうだろう」とさらに財布から三千円を出してきた。もう、これで八千円。よく分からないけど、もらえる物なら八千円は大きい。
「それで、レンタルとはどういうことですか。」と聞いてみた。
「このパンツとそこに干してあるブラジャーを少しの間貸してほしいんだ。俺は独り者で、女性との付き合いがないから、さみしいんだ。その上、ペットの猫までいなくなって。。」
何が本当で嘘なのか。そして、これは夢なのか現実なのか。。。でも、そんなおっさんが気の毒になって、
「いいですよ。ただし、夕方になるまでに必ず返して下さい。でなければ、このことは、母に言いますよ。」
おっさんは、それを聞くと、さらに干してあるブラジャーを手に帰って行った。僕の手には八千円。何がなんだか分からないが、黙っておくしかない。それから夕方までが長く感じた。2時、3時、4時。まだなんだろうかと思っていると、ベランダから物音が。一階に降りて、リビングのカーテン越しからおっさんが洗濯ばさみに母たちの下着を戻しているのを見て、なんだか変な感じがしてきた。おっさんはこちらに声はかけず、そのまま帰って行ったので、ベランダに出て洗濯物を取り込んで、最後に返された物を取ろうと触れた瞬間、変な感触が手に伝わった。びっくりしてよく見ると、母と姉のパンツの大事なところが濡れている。僕は一瞬ぞっとしたが、同時に変な興奮が全身を駆け巡った。全ての洗濯物を取り込んだと同時に二人が帰ってきた。
「ただいまー!ちゃんと洗濯物干して取り込んでくれたんだ。ありがとう。」と、母。何だか、ものすごく申し訳ない気持ちになったが、立て続けに今度は
「あんた、ちゃんと私たちの下着が見えないように干してくれたんでしょうね!」と姉。一日家にいて、働いたのにそれかよ!その瞬間、またあのおっさんに汚されたらいいのに。と思ってしまった。
「ハイハイ、今度から気をつけます。」そう言って二階に上がるとばれないだろうかと心配するのと同時にあのおっさんが汚した物を穿くのかと思うと興奮してきた。
数日後、家の前を歩いていると、そのおっさんが声をかけてきた。
「ケンくん、またレンタルできないかな。今度は五千円でどうだろう。ただし、洗濯前のもので。それなら、どうせ洗うんだからばれないだろ。」
やけに積極的なおっさんに少し押され気味になったのと、こないだのあの感じもあいまってオッケーをだしてしまった。おっさんは喜んで、いつならいいと聞いてきた。ちょうど、来週末は母と姉は母友の会で旅行に行くようだったので、そのときにと言ってみた。
そこから、僕のPレンタルが始まった。
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