るる「ご主人さま~」
「ご注文、お決まりになりましたか~?」
彼女はニコニコと笑みを浮かべながら絶妙なタイミングでオーダーを取りに来てくれた。
何故ならば彼は、ほんの数秒前まで心臓がバクバクして動悸が著しく激しい状態であったからだ。
道直「や、やあ! また来てくれたんだね!」
「君みたいな可愛い子が担当してくれるなんて
僕って本当に超ラッキーだよ!」
しかし彼の口元は未だサン〇ーバード兄弟(相当古い)の様にカクカクとした動きになってしまったままである。
るる「あはっ!(笑)・・ご主人さまの口ってなんだか面白~い」
道直「そ、そうかな?(苦笑い)」
彼は自分の顎を下から、ポンッ!っと手ではめ込んで元の位置に戻してしまう。
道直「ははっ!(照れ笑)・・」
「とっ、ところでこのメニューに書かれている
項目はぜ~んぶ君が担当してくれるのかな?」
るる「はい!勿論です! あと、ご主人さまのたっての願いでしたら
それ以上のメニューも特別にご用意してありますよ」
「それもとっておきのスペシャルメニューを!(自慢気)」
道直「と、とっておきって?!! なに?!!」
るる「それは・・きゃあああ~~! 恥ずかしくて
とてもこんな処じゃ言えないよぉ~!」
道直「はっ、はずかしい?!!・・それに・・
それにこんなとこじゃいえない~??!!」
るる「まあ、それにはスペシャル会員になって貰わないと
オーダー出来ないシステムなんですけどねぇ~」
道直「すぺしゃるかいいん?・・・
そっ、それって高いの?・・えっとその、金額が?」
るる「う~ん やっぱり止めときます?」
「スペシャル会員?」
道直「いいい、いやいや・・はっ入りますぅ~!!」
「是非是非!! そのスペシャル会員!!・・とやら?」
るる「わっかりましたぁ~! ご主人さま!」
道直「ははは???」
彼は彼女に上手く誘導されている様な気がしてならなかった。
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