勇作のクラスへと急いだ武川先生の後を追うように僕も勇作のクラスへと急いだ。
ピンクローターのリモコンを勇作に渡す必要があったからだ。
廊下で先生を追い越し教室の後ろの扉を勢いよく開けると、その目の前に勇作がデンと座っていた。
僕は右ポケットから急いでリモコンを取り出し勇作にそれを渡そうとしたが、勇作は受け取らなかった。
「誠二。そんなもんは俺には必要ない。それは誠二が楽しむために考えた俺の趣向。この授業で武川の変態を見抜いてやるからな。授業が終わったらまた教室に来てくれ。」
そういうと、勇作は前を向いて武川先生の方をじっと見ていた。
僕は急いで自分の教室に戻った。
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