「勇作。どうしたんだ?その女性は?」
勇作は女性をソファに座らせると、先程起こったことを誠二に説明し始めた。
「そんなことがあったんだ。あいつら許せないな。」
そんな話をしていると女性はゆっくりと頭をあげて顔を露わにしていった。
「ぁあーーーっ、武川先生?何で?あいつらといたんですか?」
咄嗟に口からその言葉が出てきた。
「木村くん、助けてくれてありがとう。でも、、」
「でも何なんだ?」
勇作は武川先生の意味深な言葉に鋭い返しをした。
「あれ、、、わたしの弟なんです。年の離れた音となんですけど、手がつけられないほどの不良になってしまって、、、私が弟の先輩と関係を持ったら不良をやめるっていうからここで待ち合わせをしていたの。」
「先生、そんなことする必要ない。先生は先生。弟は弟。先生が困った時は俺らにそうたんしな。子どもは子ども同士で解決するから。」
勇作は正義感を持って武川先生を諭した。
武川先生の表情に明るさが戻ってきた。
「よぉし、今日は3人で思いっきり歌おう。」
誠二は武川先生にマイクを渡し、曲を入れ始めた。
だが、誠二と勇作は顔を見合わせるとすぐに顔が赤くなった。
それもそのはず、先程まで目の前にいる武川先生をどのように奴隷化しようかと考えていたばかりだから。
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