意外と言うと勇作に失礼かもしれないが、意外なことに勇作は歌がうまかった。
僕は勇作が歌う歌声に心を震わせていた。
「なぁ、勇作。歌うまいよな。僕、心が鷲掴みにされたほどの衝撃を受けたよ。絶対歌うたいになったらいいと思うよ。」
「そんなこと言ってくれる奴が今までいなかったからめっちゃ嬉しいやん。俺、誠二と出会ってホント嬉しいわ。」
僕らはしばらく歌を歌うと武川先生の奴隷化の計画について話し合うことにした。
「誠二よ。お前が撮った写真をうまく使えないか?」
「うーん、それなら脅迫になってしまうよ。あれは僕だけの秘密ってしてたけど。まぁ勇作には見せちゃったけどな。」
「今度俺にその画像送ってくれよなぁ。」
勇作が真面目に言うもんだからついつい笑ってしまった。
「僕ら親友だから後で送るな。でも、絶対に他の人にはバラさないでね。」
「おおっ、任せとけ。男同士のお約束だ。ちょっとトイレに行ってくるな。」
ソファから勇作が立ち上がり扉を開けてトイレに向かった。
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