today´s DETA
physical age:15
height:161㎝
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「っくぅぅ~はぁ、あんま眠れなかった…」
大きくあくびをしながら身体を起こす。
昨夜、このベッドで私は来島くんと…
「………あぁぁ!朝からなに考えてんの!」
深呼吸していると、リビングから賑やかな声が聞こえる。
「すげぇすげぇ!見てよ、だいぶ腹筋とかついてるよな!?」
〈この頃にはだいぶ筋力も上がってきたもんねぇ。背はまだまだだけど(笑)〉
「うるせーよ。それでも一晩で10㎝以上でかくなると視界が違うわ~」
嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねる来島くんは、15歳の姿になっていた。
まだまだ子どもだが、それでも昨日よりは成長している。
「あ、榊おはよー!なぁなぁ、本当に起きたら変わってた!すげぇよな~」
「お、おはよ。うん…びっくり。それに来島くん…声、昨日より低くなってる」
「あっ!声変わり!?よっしゃ、女みたいな声で嫌だったんだよ~
お、もうすぐ榊の身長も追い抜きそうだな~
へへへ♪」
来島くん嬉しそう。
そうだよね、早く戻りたいよね。
〈順調な滑り出しだね。
良かったねぇ「お姉ちゃん」とエッチできて~〉
クスクスと笑いながらコニーちゃんが茶々をいれる。
『っあ…う、ぁああんっ!!』
昨夜の半泣きでイッてしまった来島くんの姿を思い出し、真っ赤になってしまう。
「…てめぇ、覚えてろよ…」
来島くんも真っ赤になり、急に大人しくなる。
「あっ!あ、朝ご飯にしよっかぁ~」
私は恥ずかしさを消すように、明るく声をかけた。
*********
「土曜日だしさ、どっか行かない?」
昼ごはんを終えたあと、手持ち無沙汰な来島くんは私を誘ってきた。
「え?何言ってんの、知り合いにでも会ったらどうするの」
「…俺だって分かる?」
「……分かんないと思う」
ほんのりと面影があるとはいえ、知らない人が見たらただの美少年だ。
「身体動かしたくてウズウズしてんだよ~ボウリングでも行こうよ!」
「もぉ、仕方ないなぁ…」
〈おっと、デートですかい?じゃあ私も一緒に…〉
「「ダメ!!」」
声を揃えて断られたコニーちゃんは、ぷぅっと頬を膨らましてベランダに飛んでいく。
「大人2人、1ゲームで」
「えっと…大人…?」
店員さんが来島くんをまじまじと見る。
「あっ!す、すみません、大人1人、子ども1人で…」
「かしこまりました~」
ふぅ、と席についていると、後ろの球置き場から来島くんの呻き声が聞こえる。
「ど、どうしたの?」
「14ポンドが…持てな…くっ、重い…」
「今は15歳なんだから仕方ないよ。ほら、10か11くらいなら何とか持てるんじゃない?」
「い、嫌だぁぁ…嘘だろ……うがっ」
ガクンっと落としそうになる。
「もう、危ないでしょ!11で投げなさい!」
私は隣の棚にあった球を手渡す。
「やだよぉ、かっこ悪ぃ…」
「じゃあボウリング無しだよ!」
「いやだぁ~~」
私たちのやり取りを、近くのお客さんが「可愛いー」「姉弟かなぁ?」とクスクス笑いながら見ている。
カパーン!!
「よっしゃ、ストラーイク!」
「すごーい!」
渋々11ポンドの球を受け取った来島くんは、最初こそふて腐れていたが、ストライクを連投してすっかりご機嫌になっていた。
「見た?今の見てたぁ!?」
ニコニコと無邪気に笑う来島くんはとても可愛い。
「俺ちょっと飲み物買ってくる~」
ふぅ、コニーちゃん。これはデートと言うより子守りだよ。
それにしても、あの姿だから自然に見えるけど、来島くんって案外負けず嫌いで子どもみたいだ。
ちょっとおかしくなってニヤけてしまう。
「あれ、榊さん?」
「え?」
声をかけられ振り返ると、同じ部署の矢野くんが立っていた。
「やっぱ榊さんだ。こんなとこで会うなんて偶然だねぇ」
「わー矢野くん。びっくりしたぁ」
「矢野の知り合い?あ、女の子じゃーん♪」
どうやら数人の友だちと来ているようで、ワラワラと席に寄ってくる。
「矢野の同僚なんだ。名前は?」
「友だちと来てんの?合流しようよ~」
など騒がしく聞かれる。
「お前らうるさい。ごめんね~でも榊さんが良かったら、ぜひ一緒にどう?俺も榊さんともっと話してみたかったし」
にっこりと矢野くんが微笑む。
「いや~その…」
どうしよう、こういう時にヘラヘラと曖昧に笑ってしまうのも、私の悪い癖だ。
「ダメ」
ハッと振り返ると、ジュースを両手に持った来島くんが不機嫌そうに立っていた。
「えっと…榊さんの弟さん?」
「え!?あ、いや~」
「…いとこです!」
ドスンッと私の横に座り、みんなはキョトンとしている。
「…デート中なんだよ。邪魔すんな」
そう言って私に片方のジュースを手渡してくる。
来島くんの言葉に、男性陣は「うぉ、ヤキモチ!?」「か~わい~」と笑う。
矢野くんはポンッと来島くんの頭に手を置き、頭を撫でながら
「デート、邪魔してごめんな」
と微笑んで去っていった。
私にもヒラヒラと手を振っているので、思わず振り返すと、キッと来島くんに睨まれる。
「お前なぁ~あんなナンパ、ヘラヘラしてないできっぱり断れよ!」
「だって矢野くんの友だちだし…言いにくいじゃん」
「言いにくくても意思表示くらいしろよ!だから俺だってあんなこと言わなくちゃ…」
「あんなこと?」
「……何でもない。ほら、帰るぞ」
「えぇ!?まだ終わってないのに…ちょっと待ってよ」
家に帰るまで来島くんはほとんどしゃべらず、私も何となく話しかけられなかった。
ガチャンッ、バタンッ、ドスドスドス…
〈おかえり~
コニーちゃんを仲間外れにしたデートは楽しかったかい?って…なに、来島くん怒ってんのぉ?〉
「怒ってない!」
来島くんは、バタンッと寝室に1人で入ってしまった。
〈…めちゃめちゃ怒ってんじゃんね。塔子ちゃん、何したわけぇ?〉
「実は…」
事の顛末を伝えると、コニーちゃんはおかしそうに笑う。
〈キャハハハ!それ完全にヤキモチじゃーん!それで頭なでなではキツいわぁ(笑)来島くんプライドずたずたねぇ~〉
「しー!しー!声が大きい!」
バンッ!!
雑誌か何かがドアに向かって投げられたのだろうか。
〈うぷぷぷ、それにしても可愛いじゃない。ヤキモチなんて案外子どもっぽいとこあるのねぇ〉
「私とはもう付き合ってないんだから、何をそんなに怒るかなぁ…」
〈塔子ちゃんは男心が分かってないのねぇ~〉
やれやれとコニーちゃんは笑う。
ガチャンッ
〈おっ、来島くん。ご機嫌直ったかなー?〉
「……」
無言で来島くんは玄関へ行き、外へ出てしまった。
「えっ、えっ、どうしよう。家出??」
〈落ち着いて。やつは25歳の成人男子だから大丈夫よ〉
15分もしない内に来島くんは帰ってきたのでホッとした。
何やら買ってきたようで、コンビニ袋をガサガサさせている。
そしてリビングに入るやいなや、無言で私を引っ張る。
「え?な、なに。どうしたの?」
「……コニー」
〈はいはい。勝手に入ったりしないから、ごゆっくりどうぞ~〉
「…こっち来て」
「え、来島くん?えっ!?」
ガチャンッ
ボフッとベッドに座り、ここに座れと言わんばかりに、自分の隣をポフポフと叩く。
「は、はぁ…失礼します…」
ちょこんっと隣に座ると、来島くんはガバッと頭を下げた。
「さっきはごめん!キツくあたった!」
「えっ!?あ、いや全然いいだけど…でも私、そんなに怒らせるようなことした…?」
「…そういうわけではないんだけど…」
「だって…怒ってたよね」
「…あれは何て言うか……だって俺、すげぇかっこ悪かったじゃん」
「え?」
「ボウリングの球も持てねぇし、ナンパだって追い払えねぇし、矢野に頭なでられるし…」
「いや、だってそれは…来島くんは今子どもなんだし」
「見た目こんなんでも、男としてのプライドはあるんだよ…あー超かっこ悪ぃ…」
はぁぁ~と頭を抱える。
「ふっ…来島くんみたいなすごい人でも、そういうこと思ったりするんだね」
「え?すごいってなんだよ。普通に思うよ、当たり前じゃん」
「だって来島くん、何でも出来るし、いつも自信に満ちてるって言うか、それに見合う実力もあるし…」
「そんなの全然…普通にへこむし、悩んだりもするし…てか実際、今へこみまくってるし…」
「ははっ!もぉ、へこまないでよ~
さっきの…かっこ良かったよ。今の来島くんなりに、私のこと守ってくれたんだよね。
…嬉しかった。ありがと」
「榊……」
「……え?ちょ、ま…」
来島くんに手を掴まれ、ジリジリと顔が近づく。
「榊…仲直りエッチしよっか」
「い、いや、別にケンカしてないじゃん!
んぐっ…ちゅむ…むちゅ…んふ…」
口をふさがれ、舌が入ってこようとする。
びくんっと動かした手に、ガサッとさっきのコンビニ袋があたった。
「あ、ほ、ほら。何か買ってきたんでしょ?なに買ったの?お菓子かなぁ~?」
何とか話をそらそうとして、袋をのぞくと『コンドーム 6個入り』の文字。
「昨日はごめんな。ちゃんと今日からつけるから」
「いやいやいや、そういう問題じゃ…いや大事なことではあるんだけど…」
「………お姉ちゃん、もう俺とエッチしてくれないの?」
悲しそうに首をかしげる来島くん。
「!!そ、それやめてぇ~」
「じゃあ、エッチしてくれる?」
「ちょっとぉ…男のプライドはぁ?」
「…まさに見せどころだよ」
ガバッと私は押し倒され、いろんな所にキスをされていく。
「っん…ふぅ…あ、ん」
「キスしただけでトロトロになってる」
下着に手を入れられると、くちゅくちゅと恥ずかしい音がする。
「あっ、や…んぅ…」
「…案外、こういうアブノーマルの方が好き?」
「ち、違っ…ぅあっ、んん…」
「昨日よりちょっとはでかくなってると思うんだけど…」
そう言うと、来島くんは大きくなったぺニスを出し、ゴムをつけていく。
「…すぐにイキませんように」
祈るように呟き、私に挿入する。
「んぅぅ!あぁ…」
「や、ば…でも、何とか…ぅう」
来島くんは必死で我慢しながら、ゆっくり腰を動かす。
ぬちゅっ…ぐちゅんっ…
「っはぁぁ…やぁぁ…」
私は華奢な彼の腕を掴み、ゾクゾクする快感に耐える。
少し慣れてきたのか、彼はちょっとずつ私の奥を突っつくように動いてくる。
「…お、お姉ちゃんの中…あったかくて気持ちいい…」
「だからそのプレイはいいから…そういう趣味があるわけじゃ…ぅっ、んあっ!」
「…いくら子どもの姿でも、俺とセックスするのしんどいだろ…せめて、相手が俺じゃないって思ってもらえたら…んっあぁ…」
「だからって…それは…恥ずかしすぎるからぁ!!」
私の下半身にギュッと力が入る。
「っあ!わっ…やば、く、ぅあぁぁ…」
ビクビクと来島くんは震え、射精したあとクタァと私の上に倒れこむ。
「はぁっ、はぁっ…さ、3分はもったか…?」
呼吸を荒くしながら来島くんはグッタリとしている。
子どもの身体には2日連続セックスするなんて相当キツイのかもしれない。
そっと頭をなでると、来島くんは潤んだ目で私を見る。
「…別に、子ども扱いしてるわけじゃないから…
お疲れさまって気持ちだから…」
「うん…ありがと。もっとなでて」
来島くんが嬉しそうに笑ってすり寄ってくる。
私は彼が眠りにつくまで頭をなで続けた。
しかし…
〈そろそろ入るよ~昨日よりは頑張れたかい?〉
「あっ!コニーちゃん!来島くん、すごい熱なの!どうしよう!!」
〈ありゃりゃ~2日連続はさすがにしんどかったか?〉
「これって呪い?私のせい?どうしよう、ねぇどうしたら…」
〈大丈夫だから落ち着きなって。
おそらく来島くんの身体は、明日には17歳前後になるはずよ。
私の調べでは、彼は高校に入って2年程で身長が15㎝近く伸びるの。
それが一晩に起きようとしているのよ。
成長痛も全身に起こってるだろうし、身体もビックリして熱が出ちゃったのね。
明日には解熱するし、むしろ呪いが少しずつ解けてる証拠よ~〉
へなへなと私は力が抜けた。
「よ、良かったぁ…死んじゃったらどうしようかと…」
ポロポロと涙がこぼれる。
〈おやおや、下半身が使い物にならなくなれ~とまで思ってたのに、そこまで人間の気持ちって変わるものなのねぇ~〉
「っ!び、ビックリしたのよ!私のせいで死んじゃうとか嫌でしょ!!
あ、タオル持ってくる!」
涙を拭きながら、バタバタと部屋を出る。
〈本当に仲直りエッチになればいいのにねぇ。
ねっ、来島くん?〉
つづく
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