ありがとうございます!嬉しいです!!
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帰宅すると、来島くんが昨夜作ったカレーを温めていた。
コニーちゃんが頭の上に乗って鍋を覗きこんでいる。
「おかえり~」
「ただいま。わぁ~助かる、ありがとう~」
〈来島くん、良かったねぇ。やっと塔子ちゃんに食べてもらえるねっ☆〉
「お前はあっちでリンゴでも齧ってなさい」
手でピッピッと払うとコニーちゃんはパタパタと羽を鳴らしながら飛び立つ。
私に小声で〈照れてるんだよ〉とウインクしてきた。
来島くんはとても優しい。
でも私は間違いなくフラれたし、白沢さんたちと話していたのも聞き間違いではない。
昨日のことを思うと、これ以上聞いても来島くんは何か話してくれるような気はしなかった。
私はというと、今日改めて矢野くんから「来島が好きなんでしょ」と言われ、どんどん来島くんを想う気持ちが高まっているのを感じていた。
我ながら単純な性格だと思うけど。
早く呪いを解いてあげたいけど、解けたらまた離れていくのか…
そんなことばかり考えていた。
「…ん、美味しい!これすごい美味しいよ~」
「良かったぁ…あ~手料理食べてもらうってなんか緊張すんね(笑)」
安心した来島くんはカレーを口にして、自分で「あ、うまいうまい」と笑っていた。
今みたいなあったかい時間が、もうすぐ終わっちゃうのかな。
もっと一緒にいたいって言ったら、来島くんは困った顔をするのかな。
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お風呂から上がると、来島くんはソファに寝転んだ状態で右足を上げ、膝を何回も曲げたり足首を回したりしてる。
そして時々「っ…」と小さな声を出していた。
プシュッ
「はい、成人おめでと~」
「え?…あ!ビール!!」
来島くんの顔の前に缶ビールをちらつかせる。
彼はぴょこんっと身体を起こし、目を輝かせていた。
「久しぶりのビール!!」
昨日までは未成年ということだったので、「大丈夫なのに!」という来島くんの飲酒を却下し続けていた。
ゴクッゴクッゴクッゴクッ…
美味しそうに喉を鳴らす。
「っ…んまぁ~~」
「そんな一気に飲んで…酔いが回るよ~
…さっきの、足ってあんなに動かして大丈夫なの?」
「うん、固まったら困るから、当時もなるべく動かしとけって言われてたんだ」
「そうなんだ…まだリハビリしてた頃の身体だもんね。
あ、朝の話だけど…御守りもらったって何のこと?」
「え?…あぁ~まぁ、俺が勝手に御守りにしてるだけなんだけど」
「何かあげた?」
「いや~」
歯切れ悪く、ちょっと恥ずかしそうに頭をかく。
「…うーん…俺のケガってさ、いっつもみんなに同情されちゃうんだよね。
可哀想だ、運が悪い、もったいないって…当時は本当に嫌になるくらい言われてた。
…そんなの、言われなくても本人が1番分かってるのにね」
「……」
「サッカー出来なくなるのはかなり辛かったけど、仕方ないって思った。日常生活できなくなる方が困るし…
でもサッカーは大好きだから、選手は無理でも教える側とか、リハビリトレーナーとか、何でもいいからサッカーと関わる仕事がしたかった。
…まぁ当時は、何とか前向きに生きてこうって、必死で自分を奮い立たせてたのかも」
痛むのか、右足をそっとさすっている。
「でも、みんなは変わらず俺を可哀想なやつって目で見てた。ひとりで頑張れば頑張るほど、憐れむような…
俺は結局それに耐えられなくなって、サッカーの世界から完全に離れちゃったんだ。
サッカーのことまで嫌いになりそうで…怖かった。
だけどそれからも、この傷を見るたびに「俺は可哀想なやつなんだ」って言われてる気がして…結構キツかったなぁ。
これからもこの傷を見るたびに、それこそ一生、自分は可哀想だって思い続けるのかなぁって…軽く絶望っていうの?」
「…そんなこと、ないのに…」
思わず呟いてしまう。
ケガの経緯は聞いていたけど、まさかこんなに辛い思いをし続けていたなんて知らなかった。
来島くんは私を見て、ふっと笑う。
「うん、あの時もそう言ってくれた」
「え、あの時?」
「新人研修で、俺がこの傷のこと話したら案の定、みんなから可哀想だなんだって…でも、榊は…」
『そっか…その傷って、来島くんが辛かったことを一生懸命乗り越えた証なんだね。ものすごーく頑張ったんだねぇ』
「……私ってば何をエラそうなこと…」
「ううん、俺…めちゃくちゃ嬉しかったんだよ。ここまで来るのに俺は死ぬ気で頑張ったんだ、道は違っても自分でちゃんと前向いて立ってんだって。
可哀想って思われるより、すげぇじゃん!って…誰かに、ずっと言って欲しかったのかなぁ」
「来島くん……え、もしかして御守りって」
「そう、榊に言ってもらった言葉だよ。ずっとモヤモヤしてた気持ちが、一気にすーっと楽になった。
もっと早く、榊に出会ってたらなぁって……あー!改めて言うの恥ずかしいなっ!」
来島くんは照れとアルコールのせいで顔を赤くしている。
私の言った言葉で、来島くんを少しでも救うことが出来てた…
どうしよう、嬉しくて泣きそう。
「何だよぉ、なんかリアクションし…榊?さか…んっ」
私は来島くんに跨がり、そっとキスをした。
もう、気持ちが抑えられない。
「…来島くん、私…」
好き。来島くん、好きだよ。
優しくて、強くて、でも時々ひとりで頑張り過ぎちゃう来島くんが好き。
だけど、困らせると嫌だから言わない。
…私もお酒が回ったんだろうか。
身体が熱い。
来島くんに、触って欲しい。
私は初めて自分から来島くんを求めた。
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「榊…その、大丈夫?昨夜はかなり無理させたから…」
「大丈夫…」
ベッドの上で、来島くんは私を少し心配そうに見下ろしているので、ぎゅっと抱き寄せた。
来島くんの手がゆっくりと服の中に入る。
わき腹に軽く触れただけで、びくんっと反応してしまう。
アルコールのせいなのか、それとも…
ブラが外され、固くなった先端はクニクニと弄られる。
「んっ…あ、んは…」
私の下半身は触られる前から熱く濡れていて、トロトロで火傷しそうだ。
「どしたの、榊…今日すごい」
ぐちゅんぐちゅんと、指を出し入れする度に恥ずかしい音がする。
「はぁっ…わ、分かんない…でも…き、きもちぃの…」
私は惚けた顔で口をパクパクさせている。
「やばいよ、榊。すご……っ、いてっ……ちょ、ごめん…」
来島くんは顔をしかめて、仰向けに転がり右膝をさすっている。
「だ、大丈夫!?」
「ごめん、体勢がちょっとキツかっただけ。ごめんごめん…」
さすがにリハビリ中の身体で、膝立ちの姿勢をキープしての愛撫は辛かったようだ。
来島くんは、どうしたものか…と考えている。
「……来島くん、そのまま」
「え?」
「そのまま、仰向けで…」
私は来島くんの上に跨がる。
「今日は…私が…」
そしてまた、来島くんの口を塞ぐようにキスをした。
くちゅっ、むちゅ…チュポ…
どうしよう、こんなの恥ずかしいのに…止まらない。
来島くんのTシャツを捲りあげ、指先で乳首を弄る。
「わ、榊…ちょ…ん」
小さめの乳首が固くなったきたので、私は顔を近づけて乳首に舌を這わす。
ぷちゅん、レロッ…ぴちゃぴちゃ…
舌で先端をくすぐると、来島くんは小さく声をあげている。
「来島くん…ここ、さっきから苦しそう」
スウェットの上から、固く盛り上がっている部分に手をやる。
スリスリと服の上から擦ると熱い温度が伝わってくる。
「…見てもいい?」
私が聞くと、来島くんは赤くなりながら頷く。
スウェットをずらすと、ぺニスがドクドクと脈打っている。
「な、なんか一方的に見られるって…恥ずかしいな…」
「じゃあ私…いつも恥ずかしいことされてる」
「う、ごめん…」
「いつもの仕返し…」
私は来島くんの大きくなったぺニスを握り、そして…
チュポッ、むじゅっむじゅっ…ジュポジュポジュポジュポ…んむっ…んぼっ…じゅるっじゅるん…ぐぽっ
口の中で来島くんのぺニスを味わう。
大きくて、熱くて、ぬるぬるしている。
くちゅんくちゅんと手でしごきながら先端をしゃぶると、来島くんは私の名前を呼びながらビクビクと反応していた。
来島くんにゴムを装着してもらうと、私はぺニスを入り口にあてがう。
ゆっくり、ゆっくり腰を落とすと、来島くんが押しいるように私の中へ入ってくる。
「……んぅ…は、あ…ぅあ…ん」
ブチュンッ
根本まで挿入され、私は来島くんの上でハァハァと息を切らしている。
「榊…」
来島くんは熱っぽい目をしながら、私の胸を揉みしだいたり、お尻を優しくて触ってくる。
私はゆっくりと腰を上げたり下げたりすると、結合部はチュボチュボといやらしく音を立てていた。
「あっ…はぅ、あ…」
騎上位なんてやったことがないので、私の動きはぎこちないけど、それでも自分の体重でぺニスが奥まで突き刺さるような感覚になる。
「あ、く…それ、やばい…」
「はぁっはぁっ…んぅ…んんっ…は、はぁはぁ…」
慣れない動きに疲れてしまい、私は来島くんの上にペタッとへたりこむ。
「ごめ…ちょっと…休憩」
「………」
ぐいっ
「え、あ…」
来島くんは上半身を起こし、私を抱き締めたまま、腰を激しく突いてくる。
「あっ、あっ!や、んあっ…は、げし…ひぃっ」
間近で来島くんと目が合う。
ダメだよ…そんな目で見られたら…
「く、るしま…くん、んぐ、ぷは、くちゅ、チュッ、ちゅぷ…」
熱くキスをしながら、抱き合って腰を振り続ける。
「はぁっ!ん、あ…あぁ!や、やぁ…んは……きぃ…す、すきぃ…くる、しまくん…はぁん…好きぃ…好きなのぉ」
ビクビクッ…
来島くんのぺニスが私の中で果てていくのを感じる。
私はあまりの気持ち良さに、何か口走ってしまった気がしたが、そのままフラフラと倒れるように寝入ってしまった。
もうすぐ、呪いが解ける。
つづく
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