「真矢」(シンヤからマヤへ)(2)
月曜日の朝、湯川はいつもと変わらぬ爽やかな笑顔で挨拶してきた。
「神崎課長、おはようございます。」
「おはよう。」
私は、まともに彼の目を見ることができない。
これから、この若い部下とどう接すればよいのだろう。
冷静に考えると、男同士、しかも親子ほども歳の差がある部下の恋人になるなんて、
他人事であれば、迷うことなく「止めろ。」と言うだろう。
しかし、土曜日の夜の事を思い出すと、胸がざわつく。
年下の若い青年の肉棒にアナルを貫かれ、雌(メス)になった時から、彼の事が心から離れない。
【土曜日の夜の回想】--------------------------------------------------------------------
自ら彼に抱きつき、舌を絡めた後、
彼は優しく問いかけてくれた、
「マヤ、苦しくないかい?」
「ええ、平気。」言葉遣いまで女っぽくなってしまった。
「ゆっくり動くから、苦しかったら、すぐに言って。」
私は、黙って頷く。
内視鏡すら入れられたことが無かったのに、
アナルの中に硬直したペニスを挿入され、下腹部がパンパンに張っていた。
ズルズルッ
彼の硬く巨大な肉棒が、アナルの中を動く。
最初は、苦しく、顔が歪んだ。
「マヤ、苦しいの?」
「少しだけ、でも、平気、続けて。」
処女を捧げるような、トキメキと興奮が勝っていた。
彼のペニスがゆっくりと前後に動く。
「マヤの肉襞が絡みついて、気持ちいいよ。」
「あぁー、いいよ、最高だ。」
彼の言葉で、魔術をかけられたように、胸に甘く温かい心地良さが広がる。
彼が喜んでくれることが嬉しい!
下腹部の圧迫感は薄れ、
ペニスが動いて、アナルの肉襞が擦れるのが心地良い刺激に感じてきた。
「あっ、ふーっ、んっ。」ペニスの動きに声が漏れてしまう。
「気持ちいい?我慢しないで、女の子みたいにもっと啼いて!」
「マヤの可愛い声をもっと聞きたい!」
心の鍵が外れた。
「あっ、あぁ~ん、はぁ~んっ!」
声を出すと、女になったように錯覚し、興奮する。
「いいよーっ、凄く興奮するよ、もっともっと啼いて!」
「あぁ~ん、あぁ~んっ、いい、気持ちいいーっ!」
気持ちがどんどん高揚し、完全に雌(メス)になっていた。
男のGスポット(前立腺)が擦れて、下腹部にむず痒い快感が広がる。
逝きそうなのに、逝けない、むず痒い快感が波のように、寄せたり引いたりする。
腰全体がむず痒く痺れてきた。
ペニスの動きが早まってくる。
「いいよ、いいよ、あぁーっ、逝きそうだ。マヤ、一緒に逝こう!」
「あっ、あっ、あぁーんっ、来て、私も逝きそう!」
彼のペニスが膨らみ一段と硬くなるのを感じた。
「あぁーっ、逝くよーっ!」
アナルの中に勢いよく精液が飛び出し、ペニスがビクビクと跳ねる。
「あぁ~んっ!」
その瞬間、股間が破裂した。
「あぁーーーんっ!」
これまで感じたことの無い快感の塊が爆発して、一気に股間から手足の先まで貫き、全身が痙攣する。
耳元で彼の荒い呼吸、胸の上に心地良い重さを感じる。
私は彼の背中に腕を回し、しっかりと抱きついていた。
お互いの心臓がバクバクと音を立てて鼓動している。
「マヤ、良かったよ、最高に気持ちよかった。」
「うん、私も、気絶しそうなほど気持ちよかった。」
唇を重ね、舌を絡めた。
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思い出す度に、我慢汁でパンツを汚してしまう。
今週は、二人一緒に行動するのは避けることにした。
一緒にいると、気持ちがざわついて仕事にならないような気がするからだ。
湯川は一瞬不満そうな目をしたが、すぐに爽やかな笑顔で
「分りました。一人で挨拶回り頑張ります。」と言ってくれた。
理性では、一緒にいてはダメだと思っても、感情は全く逆に一緒にいたくて仕方がなかった。
毎日、夕方になると、何度もメールを送信しようと思った。
『今夜、二人で会えないか?』
しかし、送信ボタンを押す寸前で、思い止まる。
次に、あの夜のような事があったら、もう本当に引き返せなくなる。
金曜日の夕方、送ろうと思ったメールを破棄し、帰り支度を始めた。
胸がざわつく、気持ちが乱れていた。
(この、土日は気晴らしに一人で温泉に行こう。そして、あの日の前までのように、普通の上司と部下の関係に戻るんだ。)
そう、固く決意した。
つもりだったのだが、
携帯にメールの着信音
『湯川秀樹』
送信者の名前を見たとき、胸に甘くそして熱い何かが広がる。
『今夜か明日、予定空いていませんか?』
恋焦がれていたものが来た。
『今夜も明日も空いています。』
送信ボタンを押す手が震える。
着信の合図
『今夜と明日、二日間、一緒に過ごせますか? (^_^) 』
『はい。 (^_^)v 』
心も、そして脳も、完全に雌(メス)になった。
胸が甘く温かくなり、股間がキュンキュンと疼く。
(早く、二人になりたい!)
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