母は「アンタに付き合ってる人が居るなら、お見合いの話しはなかった事にしなくちゃね」と言うと、残りのコーヒーを空け「じゃぁ帰るわね」と言って席を立つとそそくさと帰って行った。俺達は下まで行って見送った。嵐の様な20分間だった。部屋に戻ると珠緒が「さっきのホントなの?」と言った。「さっきのって?」と言うと「ほらっ…結婚を前提にって」と言った。「俺はそのつもりだけど嫌か?」と聞くと珠緒は首を振り「嬉しいっ」と言った。「来週辺り珠緒の実家に挨拶行きたいけど…」と言うと「分かった…言っておくね?」と言い「翔君家は?」と聞いた。「家は親父はもう他界してるからアレで平気だよ」と言うと「あっ…ゴメン」と言った。「平気だよ親父とお母さん年の差婚だから…親父は老衰だったから」と言った。「じゃぁお母さん今、実家で1人なの?」と聞かれ「兄貴夫婦と暮らしてるよ」と言うと「翔君…お兄さん居るんだ?」と言った。「うん3つ上…そう言えば家族の事全然話してないね」と言うと「そうだね」と言った。
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