塀に囲まれた俺の家の裏にある洗濯機。これは悪魔だった。
俺はもともと、こういった下着系とか、そういうのに興味はなかったが(いいかえれば、女が美人すぎたので、女に関するものならなんでもよかったのかもしれない)
せっかくのチャンス、しかも自分の家の敷地内で、壁に囲まれて、安全も確保されているこの場所で、美人の衣類を物色しない男はおそらくいないと思う。
俺だって洗濯機を置いていいですか?なんて聞かれたものの、実際に洗濯機が置かれ始めたら、どうも中が気になって仕方なくなったのだった。
それに、初めて好奇心から洗濯機を物色した際、俺は心の中で(下着だけは手洗いでいてくれ><)とけっこう祈った。なぜなら、もし使用済みパンツとか入ってたら、クセになってしまうからだ。
が、しかしどれだけ外見は大人っぽくても中身は所詮は18歳なんだろう。(自分でいうのもなんだけど)「管理人さんはちゃんとした人(俺、いちおうホテル関係の仕事なので身なりだけはしっかりしている)だし、こんな家の門扉をあけて裏まできて、洗濯機をあさったりする人いないよね」くらいに思っていたのか、、、
俺の祈りとは裏腹に、俺が初めて洗濯機のフタを開けたその日に、もうすでに使用済みパンツが入っていた。
しかも向こうも主婦とかじゃなく、一人暮らしなので3日分くらいはため込んでいるんだと思う。白、ピンク、黒を基調にし、花柄等がちりばめられたいかにも18歳っていう感じ(大人でも子供でも着用できそうなデザイン)のパンツが入っていた。
しかもどれもこれも、使用感はそれなりにあるもので、目でみても黄色いシミが付いていたし、臭いもすごい刺激臭がした。
(普段、、、あんないい感じのおねーさんスタイルで颯爽と町を歩いているのに、、、ここはこんなニオイさせてたのか・・・)という彼女が持つオーラとのギャップがすごかった。
とにもかくにも、ラッキーラッキーだった。偶然とはいえ、こんな女の子が俺と同じ建造物で生活してくれる。もし引っ越しさえしないなら、大学生活の4年間はずっと続く。なんて思っていた。
そんな調子で生活をしていたのは、女が引っ越してきてから半年くらいまでだった。この半年は既に俺が書いた通りの生活が展開されており、俺は22時~23時まで彼女の生活音を寝ながら耳にする。そして、時折、洗濯機をちょっと見たりしてパンツが入っているのを確認する。そんな感じだった。
だが、半年後くらいから、女は、俺が最初イメージしていた時のような、凛として、爽やかで、モデルさんのような女の子というイメージが、徐々に崩れかけていくのだった。
それに気が付いたのは、まず郵便ポスト。
前まではしっかりポストの郵送物はとっていたのに、その頃からポストからチラシははみ出る、1か月前の電気代の請求書もポストからはみでて地面に落ちてる(旅行でも行ってるのかと思った)
たまに物色する洗濯物も、1週間分はあるのか、大量の衣類が詰め込まれた状態(このころになると洗濯物の物色も飽きてた)
どうみても、「生活がだらしなくなってる」という感じが出てきたのだった。俺はささいな事ではあるけど、相手は18歳といういろいろある年齢だから、内心(大丈夫なのかな?)と心配しているところもあった。
また、その頃から、未成年のはずだけど酒を飲んで帰る事も多くなり、夜の23時、遅いときは4時とかに階段の鉄板を上る音がしたり、、、ある時は大声で、オナニーのあえぎ声も聞こえたりしてきたんだ。
極めつけは・・・・・
日曜の昼間っから響き渡る、
「南無〇〇〇〇〇!!南無〇〇〇〇〇!!南無〇〇〇〇〇!!南無〇〇〇〇〇!!南無〇〇〇〇〇!!」という、とある新興宗教の題目。
まぁ地域柄珍しい事ではなかったが、、、いきなりこのアノ宗教団体を彷彿させる題目が大声で聞こえてくるのはさすがに驚いた。
いったい、彼女に何があったのだろう。。。
そんな心配をするのが、引っ越してきてから半年後、つまり今から1年少々前の話である。
つづく
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