桜の名所ということもあり、公園内は多数の家族連れやカップルで賑わっていた。
「少し人から離れたところを探そうか?」
僕はゆかりにそういうと人気の少ない場所を探した。
どの桜にも大勢の人が取り囲み花見を楽しんでいた。
当てもなく桜の木を探し回っていたがなかなか人がいない桜の木を探すのは大変だった。
その時である。
ふと目の前に大きな立派な桜の木が目に飛び込んできた。
そこには立ち入り禁止の看板が備えられていた。
よく見ると緑のフェンスで囲まれたその場所は大きな池があった。
公園の賑わいからは少し離れた場所にあったため、フェンスの中に侵入しても分からないだろうと思い、「あそこの木で花見をしないか?」とゆかりに尋ねた。
「うん。」
彼女はとびっきりの笑顔を見せて大きく頷いた。
フェンスの高さは1mぐらいだったので、まず僕がフェンスに登り向こう側に降り立った。
次に彼女がフェンスに登りこちら側に降りようとした時バランスを崩して僕の方に倒れこむように落ちてきた。
僕は咄嗟に両手で彼女の身体を受け止め、そのままなだれ込むようにして二人は地面に転がった。
「いてて、、、ゆかり、大丈夫?」
彼女は僕の身体の上に寝転がるような格好で持たれていた。
「うん、大丈夫。直さん、重たくない?」
彼女の無事を確認した僕は安堵からか「はははっ」と自然と口から笑い声が出た。
それにつられて彼女も笑い声をあげた。
彼女は僕を見下ろすように僕の目を見つめていた。
彼女の顔がゆっくりと僕の顔に近づいてきて、唇を僕の唇にそっと当ててきた。
僕は両手で彼女の腰に手を回し、抱きしめるような格好をとった。
彼女の口から舌が伸びてきた。
それが僕の口の中に侵入してくると今度は舌先で僕の上顎の皮膚をチロチロと舐め始めた。
「んんっ、、、」
彼女の舌はまるで意思を持ったように動き始め僕の口の中を刺激していった。
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