ある会社の思い出54
移動20
お腹が空いてたまらなかったので、すぐに商店街の地下にあるセイダリアに飛び込んだ。待ち合わせ時刻は午後6時半だけど、すぐにデカンタのワインとピザを注文して、食べ始めた。周りは女子高生だらけ。大きな声で騒いでる。このチェーン店はいつ入ってもこんな感じだ。話し声が響くだけじゃなく、食器やフォークやナイフの金属音がガチャガチャ響いて耳障り。
周りの女子校生達は店内に女の子しかいないと思って、スカートをたくし上げて、パンティ丸見え。
でも、太い脚と股に食い込んだパンティは僕の趣味じゃない。
2リットルのデカンタを全部空にして、大きなサラミピザも食べ終えた頃に、コツコツとハイヒールの音を響かせて、目も覚めるようないい女が登場。
背丈が170以上あって、白のショートパンツにシルバーのシルクブラウス。上からモノトーンの薔薇の模様のパーカーを粋に羽織ってる。
柔らかい生地のショートパンツから見えるよく引き締まった脚はモデルのように美しい。
ファミレスイタリアンのセイダリアが、その女の登場で、まるでファッションショーの会場のように見える。
美奈代さんはこんなにイイ女だったかとちょっとびっくりした。
席に着くなり、宗介さんとデートなんてうれしいなと言ってくれた。
前から誰かに似ていると思ってたけれど、今、真向かいに座った美奈代さんを見ているうちに分かった。大馬座綾か、松居奈央か、そんな般若顔の美人。こんなにイイ女が毎日、あの中年オヤジの父に肉体を弄ばれて、愛撫されて、乳首の変形まで強いられてると思うと、悔しさと怒りで気が狂いそうになる。
でも、それを押し隠して、美奈代さんもワイン飲みましょうよ、それにピザも。僕お腹空いちゃって、、、と言う僕の演技、、、
そうね、わたし白のワインにしようかな。一度、赤のワインこぼして大好きなドレス台無しにしちゃったことがあるの。それからはずっと白。
なんだか、美奈代さん、ウキウキして饒舌。
僕達は白ワインの2リットル入りデカンタとベーコンピザを頼んだ。
お引越し大変だった?
ええ、まあ。
でも、引越し業者さんも不動産屋さんもみんないい人達だったので、楽しいくらいでした。
そうなの?
その引越し屋さんも不動産屋さん屋さんもみんな女性だったりして、、、と言って笑う美奈代さん。
女の勘は鋭い。心臓が口から飛び出しそうになる。
あらっ?赤くなっちゃって、、、図星なのかなー?
と、笑いながら顔を寄せて僕を下から覗き込むような表情。
ああ、素敵な女性だなと思う。
宗介さんが楽しい思いしてるとき、わたしもドキドキする面白い体験してたの。
小倉の怪しい路地で高いお買い物、、、
そう言うと美奈代さんはブランド品のハンドバッグをごそごそかき混ぜるようにして、何かをテーブルの上に置いた。
それは鏡のようにピカピカに磨き上げられた小さな玉子のような形をした見たこともない金属製のローター。細いヒモが玉子型の片側から出ているけど、スイッチも電池ボックスも付いてない。
机の上にローターを出したところで、タイミング悪く、学生アルバイトみたいな女性の店員がピザとワインを持ってきた。目を丸くしてローターを見ながら皿とデカンタを置いたけど、なんなのかわからなかったみたい。
美奈代さんはそんなことおかまいなし。
これスグレモノなのよ。
ちょっと宗介さんの携帯貸して。
僕がパスワード入れてから渡すと、すぐにアプリをダウンロードして、僕に返しながら説明。
このアプリのね、オン・オフってあるじゃない。それがスイッチで、左右に動くレバーみたいな印があるじゃい。それが強弱。
その下のハート、スペード、ダイヤ、クローバーが動き方。今、ハートだから、不規則に飛び回るの。
例えばね、こうして、、、
美奈代さんのきれいな爪がオンの記号を軽く弾くと、いきなり机の上のローターが激しく飛び跳ねて、皿やデカンタにガチガチと大きな音を立ててぶつかった。
うなるようなモーター音も大きかったので、周りの女子校生達がみんな僕達の方を見た。
美奈代さんは、全然気にしないで、すごいでしょう?このパワー、、、なんて言ってる。
僕はあわてて、自分の携帯をもぎ取って、オフのマークを押して止めた。
セイダリアの店内にしばらく気味の悪い沈黙が続いてから、何事もなかったような女子校生達の騒がしい会話が戻った。
それでね、わたしのアソコの中にこれを入れちゃって、あなたの携帯で遠隔操作して欲しいの。
そう言いながら、美奈代さんは机の上のローターを握って、自分の股間の方に持っていく。ショートパンツを少し中央に寄せたので、黒のショーツが丸見え。そのショーツも脇に寄せて、長い指で挟むようにしていたローターを自分の蜜壷にグッと押し込む。
これでわたしはもうあなたのもの
わたしの快感を自由にコントロールできるわ
逝かせるも焦らすも、みんな宗介さんの思いのまま、、、
そう言って、美奈代さんはなみなみと注いだ白ワインを飲み干して、潤った熱いまなざしで眩しそうに僕を見た。
※元投稿はこちら >>