ある会社の思い出27
悠美のハプニング
そうですね、一緒に見ますか?
でも、けっこうハードですよ。
僕は事前に注意を与えておきたかった。
へんなもの見せられたなんて、後から言われたらたまらないから。
「それじゃあ、やめよっかな♪」
いたずらっぽく振り返り見る引っ越し業者の村田悠美さん。
そう言われると、それはそれでつまらない。
「じゃ、観ますか。」
僕はこんなもの見てるのと、目の前の美少女に軽蔑されるのはたまらないと思いながらも、見せてあげないと彼女が永遠に大人になれないような気もして、一緒に見ることにした。
テレビの横に置いてある再生装置に1枚目のDVDを入れるために、僕はしゃがんでから、前に這って歩いた。女の子座りしてる悠美さんの折り曲げた膝の間に手を置いたけど、気にも留めてない。無防備な女の子だ。
悠美さんの後ろに陣取り、僕も足を投げ出してリラックスした姿勢のまま、リモコンの再生ボタンを押す。
いきなり、観光バスの内部のシーン。男優と女優が2人ずつ並んでいる。20組ぐらい座っていて、みんな着衣。女優だけが、自己紹介を短くする冒頭の場面。「はづきシズカで~す。乱行楽しみに来ましたー」「のりかわ、のりか。通称のりのりで~す。温泉旅行の気分よ~」「ほんだスージーです。ちょっと恥ずかしい。けど、楽しみ~」おバカなことしか言えない女優たち。
悠美さんの見ているところは違っていて、「み~んな、きれいですねー」と独り言のように言う。たしかにこのシリーズに出ている女優さんたちは、みんな若くてきれいな子ばかり。美少女レーベルとして有名な製作会社だから。
やがて皆、一斉に男優のズボンのファスナーを下ろして、フェラを始める。無言で、いとおしそうに男たちのモノを口に含む女優たち。音楽も流れてなくて、舌づかいのぴちゃぴちゃした音だけが収録されてる。異様な雰囲気。
そのうち、硬くなったモノを口でイカセながら、女優たちはんー、んーと、くぐもった快感のよがり声をあげ始める。
目を背けるのかと思った悠美さん、女の子座りのまま、両手の位置をひざ頭より前に置いて、身を乗り出してる。
「なんか、いいですね。こういうの好きです、わたし」
呟くように言ってる。
「そうかな?へんだよね、シチュエーション」と僕。
「そう、変なんですけど、男のひとに奉仕したい女の子の気持ち、くすぐられます」
「そうなんだ、、、」とだけ、僕もつぶやく。
やがてバス内は狂乱状態に陥っていく。通路に立った女優のスカートとパンティを引きずり下ろして、後ろから太い肉棒で貫く男優。
座席の肘掛けに立って、荷物を置くために天井近くに渡されたスチールの棒に両手をかけて、男優にクンニをしてもらう女優。そうかと思えば、ひとりの女優に3人の男優が群がって、おっぱいを吸ったり、クンニをしたり、足の指を舐めたりしてる。余った女優たちはバイブを使って女同士で、からだを刺激しあってる。そこかしこから、ツヤっぽいよがり声や悲鳴のようなクライマックスの声が聞こえてる。
悠美さんは目をランランと輝かせて、さっきよりも食い入るように身を乗り出して酒池肉林の光景を見てる。
「いいなぁ~、こういうの」
そう言いながら、僕がいるにもかかわらず、女の子座りのままで、右手でつなぎの上から、ヘソの下、股のあたりのずっと下に指をやって、擦り始めてる。
目の前の大きな画面のなかで繰り広げられる痴戯にすっかり飲み込まれてしまって、周りのことが見えなくなってるようだ。
「テレビの中に入りたい、、、そう思いませんか?」
振り返っていきなりそんなことを言うのだから、僕という存在を忘れちゃったわけじゃないみたいだ。
「わたし、こういうのに憧れる。楽しそうだな~」
虚構の世界を信じてるわけではなさそうだ。きっと、こういう仕事を楽しんでる女優に憧れるという意味だろう。
バスが温泉旅館に着いてからのシーンはもっと過激になっていった。夕方、温泉旅館から散歩に出た2人の女優は偽物の村人達に捕まえらた古民家の中で逆さ吊りにされて、巨大なディルドでさんざん犯される。そのあと、場面設定なんてぶち壊しにして、監督まで乱行に参加。もうめちゃくちゃ。
悠美さんは、もう感じすぎてたまらないというかんじで、身悶えしながら、ツナギの股の部分を指でこすり続けてる。
僕は背後から押し倒して、エロDVDと同じことをしてやりたくなったけど、必死でこらえていた。
そのとき、あーっ、あ===ーーという悠美さんの声。よがり声ではない、変な脱力感が混じった声。
「どうしました?」
振り返った悠美さんはすっかり泣き顔。泣きながら、変な格好でゆっくり立ち上がる。
そして、こちらを向いた悠美さんの姿に僕は驚いた。「赤猫さんのクイック引越し便」のグレーのツナギ、その股の部分がびしょびしょに濡れてる。エロ映像を見て服の上から指で刺激してるうちに、下半身ぜんたいが緩んだのか、お漏らしをしてしまったのだ。潮なんて上品なものじゃない。完全に失禁してしまってる。最後に梱包しようとしていたペパーミント色のフロアーマットもびしょ濡れ。大きな池ができたみたいに濡れてる。
僕はメソメソ泣いてる彼女をトイレに案内して、その間に何か履けるものはないかと、一度、梱包した段ボールからパジャマの上下を探し出した。
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