ある会社の思い出139
社員寮71
もう一度、彼女の横に並んで寝て、美しい顔を見た。
毛並みの良い外国の猫のようにキリッとした眼差し、ひいでたおでこ、情熱的な唇、、、全てがイイ女の条件を満たした美しい女だ。
(木嶋みつ)
感じすぎて泣いちゃった。
僕は彼女の目尻から続く頬に涙の跡を見た。
(僕)
そんなに感じたの?
(木嶋みつ)
うん、感じちゃった。すごく感じちゃった。宗介さんって、愛し方がすごく優しい。それにとってもテクニシャンだと思う。
(僕)
そうかな?
自分ではそんなふうに思ったことないよ。木嶋さんこそ優しいなって思った。愛し方が、、、
その言葉を聞くと、木嶋みつは僕の方に体を近づけて密着させて、「うれしいなっ、その言葉。いっぱい愛し合おうね、、、いつでも201のお部屋に来てねっ、、、今度はほんとうに私の中で逝って欲しいの、、、」と言った。そう言いながら、脚を絡ませて、腕を僕の背中に回した。
僕は自分が惚れっぽい人間だということがはっきりわかったような気がした。
隣の部屋にいる杉原美久に悪いと思いながら、木嶋みつに惹かれる自分がいた。
(僕)
うん。
201で思いきり愛し合いたい。
もっと大声で木嶋さんを叫ばせたい。
そう僕が言うと、木嶋みつは僕の顔中にキスをしてから、「約束だよ」と、言った。
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