ある会社の話134
社員寮66
右手の掌を上に向けて、中指だけを少し反らして、そのまま木嶋みつのすこし開きかけた丸くて小さな肉孔に挿し入れる。まるでハチドリのクチバシが、木の幹に空いた穴に溜まった樹液を見つけて、挿し込まれるように、僕の指はためらうことなく彼女の蜜のありかに直行、、、
あっ、、、
木嶋みつが小さく叫んだ。
指を深くいれると、、、
いいっ、、、
指を出して眺めると、蜜壷の中の液体がからんで、テラテラいやらしく光っていた。それは特製ジェルではなくて、木嶋みつの愛液だった。
ボディーチェック用の道具がたくさん置かれたステンのトレーを取り出すと、もう一度、彼女は身を屈めてなにかを取り出そうとする。
今度はもう少し近づいて、同じ指の先だけ曲げて、大きめのクリをちょこちょこと下から上に優しく撫でてやると、、、、
ぁん、、、そこダメです、、、
感じ過ぎちゃう、、、
、、、と、湿った声でみつはあえいだ。
2度目に屈んで木嶋みつが取り出したのは、黒いプラスチック板にバネ式の金具が付いた紙挟みに挟まった紙だった。
彼女はくるりと向きを変えて、ベッドの端に腰掛けてから、その紙バサミを僕に渡した。
そこには、ボディー用チェックシートという紙が挟んであった。
僕は印刷された用紙を読んで、驚いた。
ボディーチェック用シート
調べる女性の部屋番号と名前
調べた年月日と時刻
実際に調べた部屋番号
髪型(ショート・ロング)
耳
耳垢の有無
息を吹きかけた時の感度
耳たぶを甘噛みした時の感度
耳の孔に舌を差し込んだ時の感度
(項目の下にはどこも、アンケートによくある、とても感じた、やや感じた、ふつう、やや感じなかった、まったく感じなかったという文字が横棒の上に並んでいて、丸印を付けるようになっていた)
目
目やにの有無
まつげを撫でた時の感度
まぶたを撫でた時の感度
目を見開いた時の潤い
目の表情がそそり度
唇
唇のやわらかさ
唇の潤い
唇のそそり度
キス時の感度
指で撫でた時の感度
ペニスが触れた時の感度
口腔内
舌と舌を絡ませた時の感度
指で刺激した時の感度
浅くペニスを挿し入れた時の感度
深くペニスを挿し入れた時の感度
フェラチオ時のあなたの感度
フェラチオ時のあなたの満足度
口腔内に射精時の女性の恍惚の有無
その時のあなたの満足度
この調子で、鼻、首、腋の下、指、手のひら、乳首、乳輪、乳房、へそ、、、とずっと続いている。
恥部になるほど、ひとつひとつの部位について、チェック項目が詳しくなっている。膣の箇所には指やペニスだけでなく、クスコの使用まで指示されてる。たぶん、このチェックシートは小池真知子が作ったものだろう。
チェックシートが書かれた紙から目線を木嶋みつに移すと、ベッドに全裸で、肉感的なそのからだをすべて晒していた。
こ、これ全部今からチェックしないといけないの?
こちらに顔を向けた木嶋みつは妖しい微笑みを浮かべながら、、、
全部してみたいですか?
それともめんどうなの?
、、、と、問いかけてきた。
木嶋みつの美しく肉感的な、妖しく白く輝く肢体を見ていると、何時間かかっても全てのチェック項目について、時間をかけて、いやらしくねっちりと調べてみたい欲望にかられた。
僕が返事に窮していると、、、
「困らせてごめんなさい。
チェックシートの項目の前に◇がある短縮チェック用だけでいいですよ」
と木嶋みつが言った。
口腔内
乳首
乳輪
クリトリス
小陰唇
膣口
膣内
この7項目だけ◇印があった。
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