「これ店員さんにプレゼントします。あなたがあまりにも可愛くてついプレゼントしてあげたくなったので。受け取ってください。では、失礼します。」
今まで沢山のお客さんと接してきたが、このようにお店の商品をプレゼントしてくれる人は誰一人いなかった。
心の中ではすごく嬉しかったが、素直にそれを受け取ることは出来ないと次の瞬間私は彼に、
「こんな高価なものいただけませんよ。それに彼女さんにも申し訳ないですから。」
と言葉をかけていた。
「あぁ、僕に彼女なんていませんよ。ただあなたのような可愛らしい人が彼女だったら嬉しいなと思ったから。本当は自分のパンツを探しに来たんですけどね。」
彼は微笑みながらそう応えた。
「えっ、そんな、でも私が受け取るのは、、、」
「僕の気持ちです。素直に受け取ってください。それと言っては何なのですが、パンツを一緒な探してくれませんか?」
「あっ、はい。承知いたしました。では、こちらへどうぞ。」
私は再び彼を店内へとお連れした。
先ほどまで彼が見ていたパンツコーナーに着くと彼はそれらを一つ一つ手に取り、自分に似合うかどうか身体に合わせていった。
真剣に商品を見つめる彼の横顔をこの時初めてしっかりと見た。
よく見ると整った顔で、男性にしては珍しくヒゲなどが一切生えていない赤ちゃんのようなモチモチ感のある肌で顔が作られていた。
彼の横に並ぶと身長も私よりも高くスラっとした体型でモデルのような姿勢だった。
「店員さんなら僕にどのパンツをお勧めしますか?」
不意に質問され、私は胸をドキドキさせてしまった。
「そ、そうですね、、、」
いつもなら流暢に言葉が出てくるのだが、この時ばかりは言葉に詰まり心が落ち着かなかった。
「こ、これなんかどうですか?」
私が手にしたパンツは細身の高身長の男性に似合いそうなものだった。
「じゃあ、それ試着してもいいですか?」
「あっ、はい、こちらへどうぞ。」
そう言って彼を先ほど私が使用した試着室に案内した。
試着室の中に入った彼はごそごそと着替え始めた。
(よく見るとすごくいい男性。私の先入観がいけなかった。悪いことしたなぁ。)
試着室のカーテンが開かれ、中から彼が私を目で追っていた。
「とってもお似合いですよ。」
心からそう彼に告げた。
「ちょっとウエスト辺りがキツイのですが?」
彼の声を聞いて私はその場にしゃがみ彼のウエスト辺りに手をやった。
私は彼の横腹とズボンの隙間に手を入れた。
ちょうど手のひらがすっぽり入るサイズでしたので「お客様、ウエストサイズはちょうどいいかと思いますよ。」と私は顔を上げて彼の顔を見上げた。
「あっ、いや、そこじゃなくて、、、」
彼の返事は何を意味しているのかが分からなかった。
もう一度彼のパンツに目を落とすと私の目の前にこんもりと隆起した男性のアレが目に飛び込んできた。
(ゴクリっ)
唾を飲み込む音が聞こえた。
パンツの上からでもはっきりとその形がわかるような大きさのアレは下から見上げる私にはその全容は分からなかった。
「失礼します。」
そう言って私はパンツの上に重なっていた彼のTシャツの裾をめくり上げた。
それを見た私は自分の身体が固まっていくのを感じた。
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