ほのぼのしてもらえて嬉しいです♪
次回でラストですっ
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カチコチカチコチカチ…
静かな部屋の中で、時計の音だけが響いている。
俺の言葉を受けて、あおいは俯いたまま動かない。
「…あの、あおい?えーと…何かリアクションを…」
10年ぶりの再会、変わらない恋心、彼女に誘われて部屋でふたりっきり。
出来すぎたシチュエーションに舞い上がってしまい、ひとりで突っ走ってしまったのだろうか。
やばい、なんだこれ、すげぇ恥ずかしくなってきた…
「あ、あおいさん…その、聞いてる?」
俺はいたたまれず、あおいの顔をそっと覗きこむ。
「……それ、どういう顔…?」
あおいは真っ赤な顔で、目を何度も瞬きさせている。
「…だ…急にそんなこと言うから…」
「いや…だって、ずっと言えなかったから」
「えぇ…こ、こういうのってもっと…ムード?がある所で言うもんじゃないの?こんな…散らかった部屋で急に…」
「いやいや…正直、部屋でふたりっきりなんて…ここで言わなくていつ言うんだって感じっていうか…てか、散らかってるのはお前が悪いんだからな!
う~まぁ…部屋入れてもらって、ちょっと期待しちゃったっていうか…」
「うえぇっ!!?」
俺の言葉に驚いたように、あおいは目を見開いてこっちを向く。
「あ、あの…私…久々に会えて嬉しかったから、もっと話したくて…でも外寒いし、うちならすぐ近いからちょうど良いかなーって…
え、その…私…さ…さ、誘ってるみたいだった…?」
…この世間知らずの箱入り娘め。
俺が呆れながらこくりと頷くと、あおいはさらに顔を真っ赤にさせて「ぎゃー」「ごめんなさい」「恥ずかしい」など顔を覆って叫んでいた。
恥ずかしいのはこっちの方だ。
「…映画みたいに甘々な演出できなかったのは悪かったけどさ…」
もう一度あおいの手にそっと触れる。
「もう…言えないまま会えなくなるとか…嫌だから」
ぐいっと手を引っ張り、あおいを抱き締めた。
「ひっ、ひなたく…」
ドクンドクンとうるさいくらい心臓が鳴っている。
「…好きだよ、ずっと…好きだった」
言い足りない。
10年分の気持ちが。
全部伝えたい。
俺が何回も思いを口にする度に、あおいは俺の胸の中でピクッと反応する。
顔は見えないけど、抱き締めた身体はどんどん熱くなっている。
「…あおいは…どーなの」
「えっ!わっ…わら…わ、わたしっ…」
盛大に噛みながら、あおいはガバッと俺の顔を見る。
「…私も…」
俺は好きだよ、あおい。
「す、す、好きだよ…私だって、ずっと言いたかった…」
やっと聞けた、あおいの気持ちが。
「また会えたら絶対言うんだって思ってたのに…ひなた君、いなくなっちゃうんだもん…」
目の前で真っ赤になっているあおいを見て、俺は我慢できなくなった。
「っ…ごめん…」
「え?…あっ」
バフッ
「ひなたく…んっ」
「……もう限界、ごめん」
くちゅ、ちゅっ…ぷちゅ…
「んっ、あ、ちょっと待って…んっ!やぁ…み、耳…だめっ」
びくんっ!とあおいは身体を震わせた。
「んんっ…うぅぅ…」
くちゅ、ちゅうっ…ペロッ…つつ…
細い首筋がキレイで、舌を這わす。
「んああっ!あ、や…だめ、ひな…たくん…」
あおいは俺の腕をぎゅうっと掴むが、その手はピクピクと震えている。
ごめんな、あおい。でも…
「可愛い…」
「ひ、ひなた君…ま、待って…お願い、ちょっと本当に…」
ぐいっとあおいは俺を止める。
熱を帯びた顔のあおいと目が合う。
「…なに?」
「………初めてなの」
「え?」
「わ、私…こういうの初めてなの…
だから、その……や、優しく…して…」
あおいは恥ずかしさのあまり涙目になっている。
「……努力、します…」
突っ走りそうな気持ちを必死で抑えながら、あおいに何度もキスをした。
「んむっ…ちゅぱっ…ちゅぷ…ひなたくん…はぁっ…す、好きぃ…ひなたくん…」
あおいの肌は白くてキレイだ。
大事に育てられたって感じがする。
この身体を誰も見たことがない。
誰も触ったことがない。
俺だけが…
そう思うとものすごい高揚感が押し寄せてくる。
「あっ、や…そ、そんなとこ…指…んぅぅ…」
「だってあおい、もうすっげぇ濡れてる」
あおいの中に出来るだけ優しく指を入れると、溶けてしまいそうなくらい熱い。
「っ!…そんな、恥ずかしいこと言わないでよぉ。や、優しくしてって言ったのに…」
「優しくしてる」
くちゅんっ…ぐちゅっ…ぐちゅ…
「あおいの中、ぐちょぐちょだよ」
「っうぅ…んん…だ、め…やぁ…」
恥ずかしさに耐えられない様子のあおいは、顔を隠して必死で声を押さえている。
「声、我慢しなくていいんだよ」
「やっ…恥ずかしい…」
「…そ、じゃあ出させてあげる」
「え…えっ!えっあ…やっ!ひ、ひなた君!?だめっ!汚いよっ」
ぷちゅ…クチュクチュ…ジュルッ…チュプッ…
あおいの熱くなった中に舌を入れると、甲高い声をあげ始める。
「んっ!やあっ!あっあぁ!んぅぅ…やぁぁ…」
「…あおい、ここ気持ち良さそう」
真っ赤になった突起を摘まむと、あおいはビクビクと反応している。
「や、あっ…ひ、ひなたく…あっあぁぁ!!」
あーやばい…可愛い、限界だ。
「あおいの中…いれたい。だめ…?」
あおいは整えるように深く息しながら「…いいよ」と小さく返事をした。
「あ、でもっ!や、優しくしてよっ!」
「……努力します」
つづく
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