家に帰ると美穂は熱いお茶を入れ俺の前に正座をし座った。
「美穂、長い間良く頑張ったな。俺はこれからの事をいつも考えていたよ。そのタイミングを…美穂の姿を見ながら…。」
「健二…有難う。全部健二のおかげよ。こうして幸せを感じながら生きていけるなんて…夢にも思わなかった…。この幸せが…ずっとずっと…続いたらって…。けど…。」
美穂は言葉を詰まらせ目を潤ませた。
「想いは一緒や。俺は美穂をもっともっと幸せにしたいんや!一生美穂の笑顔見ていたいんや!美穂!結婚しよう!俺の嫁さんになってくれ!」
「け…健二…。わ…私は…。」
「壁があるのはわかってる。けどな、それを二人で乗り越えて行くんや。その先に二人で行こう。絶対に美穂を幸せにする。」
「健二…。わ…私…。こんな日を夢みてた…。いつか…いつかは…って…。出逢えてよかった…!健二…。有難う…本当に有難う…。」
美穂は泣きじゃくりながら俺に抱き着き、何度も何度も有難うと繰り返した。
翌日仕事帰りに待ち合わせをし、婚約指輪を買いに行った。高価な指輪ではなかったが美穂は店員さんの前で大粒の涙をこぼした。
「俺と結婚して下さい。」
「はい。よろしくお願いします。」
家に帰り美穂の指に指輪をはめた時、美穂は最高の笑顔を見せ、互いに唇を重ねた。
「親父さんとお袋さん明日やな!緊張するわ!」
「健二でも緊張するんだ!アッ…!」
金曜日の夜お風呂で美穂の身体を洗っていると美穂がビクッと身体を震わせた。
「ご…ごめん!痛かったか?」
慌てて陰部から手を退けようとしたら美穂は俺の手を掴んだ。
「ち…違うの…!痛みじゃないの…!な…何か違う感じ…!もう少し…触って…!」
身体の肉付きが良くなった美穂の陰部は、最初に見た時に比べむっちりとした感じにその形を変えていた。
「ゆ…ゆっくり…。アッ…アッ…!あぁぁぁぁ…!ハァッハァッ…ハァッ…!」
陰核を優しく撫でる様に触り続けると、美穂は悩ましい声を漏らししばらく繰り返していると過呼吸を起こした。
「美穂…大丈夫か?」
「け…健二…!か…身体中に電気が走ったみたいに…変な気持ちに…!わ…私…!」
美穂の身体は少しづつだが、女としての本来の姿を取り戻そうと回復し始めていると俺は確信した。
その夜、疲れきった美穂は俺の胸の中で、可愛い寝息をたて深い眠りについた。
翌日、親父さんとお袋さんは昼前に野菜やいろいろな食材の入った段ボールを抱え、初めて俺達が済むアパートに来た。
「み…美穂…。お前…。」「美穂…。こんなに…。嘘みたい…。」
二人は美穂の姿を見て言葉を詰まらせた。
「健二のおかげで…。元気になれたの…。健二のおかげなの…。」
美穂は二人に抱き着き、二人も美穂を優しく抱きしめた。
段ボールの中身を片付け、部屋で待つ親父さんとお袋さんを前に俺達が正座をすると親父さんが緊張した顔を見せた。
「ど…どうしたんだ。そんなに畏まって…。だ…大事な話しの事か…。」
「はい。突然の話しで申し訳ありません。大事な話しと言うより俺と美穂からお父さんお母さんにお願いがあります。美穂さんと結婚させて下さい。お願いします。」
「け…健二君…。」「み…美穂…。」
俺と美穂が深々と頭を下げると二人は言葉を詰まらせた。
「これから先、二人でいろいろな壁を乗り越えて行きます。必ず美穂さんを幸せにします。お願いします。」
親父さんとお袋さんの啜り泣く声が聞こえ、ごっつい手が俺の肩に触れた。
「健二君、有難う。美穂を…美穂をよろしくお願いします。」
頭を上げると親父さんは俺の手を握りしめ、涙をこぼしながら頭を下げた。
「美穂…よかったね!本当によかったね…。「有難う。お母さん…。」
お袋さんも美穂を抱きしめ二人も大粒の涙をこぼしていた。
居酒屋の個室で美味しい料理を食べ、美穂は婚約指輪を指にはめ、親父さんとお袋さんに嬉しそうに見せていた。
「健二君、これから先は健二君の思いで事を進めてくれ。私達は影ながら応援するから。美穂を頼みます。」
「はい。先ずは俺の両親に話しをして結婚の承諾を得ます。先に入籍になりますが結婚式は後日と考えています。よろしくお願いします。」
「け…健二…。結婚式って…。」
「順番違うけどな、美穂の花嫁姿見たいんや!それはみんなが思ってる事やからな。」
美穂には結婚式の事はまだ話してなかったが、美穂は驚きながら俺に抱き着いた。
「母さん…。よかったな…。本当によかったな。」「はい…。お父さん…。」
親父さんとお袋さんは俺達の横で笑顔で手を握り合っていた。
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