気怠さを抱えたまま、浴室のタイルばりの床に尻をついて座り込んだ。
冷たいタイルの感触が、火照った身体に気持ちいい。
美映子さんは床の片膝をつけた恰好で、シャワーを手にすると股間の精液を洗い流した。
温水に混ざり、排水口に流れ落ちる精液を何気に、ぼくは眺めていた。
身体にシャワーをあてられ、視線を上げると美映子さんはシャワーヘッドをぼくに向けて、温水を浴びせていた。
「汗かいちゃったでしょ。」
ぼくの肩、胸、下半身とシャワーを浴びせると、美映子さんは自らの肩口にシャワーを浴びせた。
肩口から胸元に流れ落ちる温水が、何故か艶めかしく感じた。
「出ようか…。」
そう促され、浴室を出ると美映子さんは脱衣籠に置かれたバスタオルを手に取った。
ぼくの身体を念入りに拭くと、後ろで纏められていた髪を下した。
美映子さんの長い黒髪が、乳房を隠す様に覆った。
「先に行ってていいよ。」
髪をバスタオルで拭きながら、美映子さんはそう告げた。
『じゃあ、先に行ってますね。』
そう答えると、ぼくは浴室を出てベットに向かった。
浴室から出ると、エアコンから吐き出される冷気が、徐々に火照ったままの身体を冷ましていく。
倒れ込む様に仰向けのままベットに倒れると、天井に張られた鏡が、無防備なままのぼくの裸を映し出していた。
力なく垂れさがった肉棒が、太ももに寄り添って密着している。
『なんか、生々しいな…。』
美映子さんの手で剃毛された肉棒は、陰毛が無い事でその姿を鮮明にさせていた。
「どうしたの?ニヤニヤしちゃって(笑)。」声の方向に顔を向けると、足元で髪をバスタオルで拭く美映子さんが立っていた。
『ニヤニヤしてましたか?。』
「してたわよ…何か楽しそうに。」バスタオルをソファーに投げ置くと、美映子さんはぼくの足元からベットに乗り込んでくる。
四つん這いで仰向けのぼくの上を這う様に進んで身体を被せると、美映子さんの顔が真正面にくる。
「もう、元気なくなっちゃった?。」
密着するほどに顔を近づけると、美映子さんの甘い息が鼻をくすぐる。
『どうかな…。』美映子さんの表情を伺うと、潤んだ瞳のまま見つめる顔があった。
「大丈夫よね…若いから…。」
意味深に言うと、美映子さんの手がぼくの肉棒を軽く握る。
美映子さんの顔が首筋に沈むと、少し厚めの唇が首筋を這う。
『んっ…ふっ…。』
肉棒を軽く握った手が、ゆっくり、丁寧に前後すると握られた肉棒が三度目の勃起を始めた。
美映子さんの顔が胸元に移動し、唇がぼくの乳首に当てられる。
「うふっ…立ってるよ、柊ちゃんの乳首…ここもだけど(笑)。」上目使いの悪戯な目を向ける。
『だって、そんな事をされたら…。』女性の様に身体を捻じり、美映子さんの唇から逃げようとした。
「ああん…もう…逃げちゃだめっ。」
『そんな事言われても…。』
美映子さんに乳首を舐められた事が刺激になったのか、ぼくの肉棒はすっかり固くなっていた。
「んふふふ…やっぱり若い子って、いいね。」
肉棒の硬度を確認するかのように、何度も握った美映子さんは上体を起すと、仰向けのぼくに跨った。
ぼくに正面を向けながら、腰に跨ると太ももを開き、肉棒を指で摘まむとゆっくり腰を落としていった。
ぼくの肉棒の先に、美映子さんの割れ目が触れる。
「ああっ…堅い…。」
仰向けのまま、頭だけを持ち上げると、美映子さんの割れ目に自分の肉棒が入ろうとしていた。
美映子さんがゆっくり、静かに腰を沈める。
赤く染まった亀頭が、美映子さんの割れ目を広げながら、薄桃色した肉壁に吸い込まれていく。
「あああっ…。」
刹那気な声を漏らしながら、腰を沈め続けた。
亀頭がすっぽり吸い込まれ、先端が挿入されると幾分か腰の沈下が早くなった。
「はぁっ…んんんん…。」
美映子さんの股間と、ぼくの股間が密着した。
美映子さんは眉間に皺をよせ、瞼を閉じるとぼくの下腹部に両手を置き、ゆっくりと腰を上下させ始めた。
「あっ…あっ…ああっ…。」
腰の動きに呼応するみたいに、声を上げる美映子さん。
美映子さんと結合した部分は隠す障害物もなく、腰を上げる度に現れる肉棒は、美映子さんの愛液でヌラヌラとしていた。
「はぁっ、はぁっ…。」
美映子さんの両腕の間に、手を入れ美映子さんの乳房を覆うと、重そうに揺れる乳房を揉んだ。
「あっ…いい…柊ちゃんの…。」
『どういいの…美映子さん…?』美映子さんが腰を沈めるタイミングで、腰を突き上げた。
「ああ…ちんぽが…奥に…あああ。」
美映子さんの腰の動きが早くなる。
「ハァハァハァ…ああ…。」
美映子さんの額から伝った汗が、ぼくの胸板に落ちる。
乳首を摘まみ、握り潰す様に扱く。
「あんっ!…あああん…。」
限界を感じた瞬間、美映子さんの腰の動きが止まる。
『んっ…はぁっ…。』
短い吐息と共に、肉棒の先から精液が美映子さんの中に注がれた。
「んっ…んんん…。」
口を真一文字にくいしばると、全身でぼくの精液を美映子さんは受け入れてくれた。
「はぁ…はぁはぁはぁ…。」
美映子さんは、そのまま前のめりに倒れ込むと、ぼくの胸に頬をつけて、肩で息をしていた。
まだ、勃起したままの肉棒を美映子さんの中に置いたまま、ぼくは美映子さんの身体を抱いた。
熱を帯びた、お互いの体温を感じながら、心地よい眠気が襲ってきた。
美映子さんの重みを感じながら、ぼくは深い眠りに落ちた…。
終わり
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