ノンジャンル 官能小説

テレビ局裏事情7

深夜枠の異色ニュース番組に起用された５人の女子アナのうちの3人が報道局長の柳沢榛名に呼び出された。
新番組として始まった9月から、３ヶ月経っても視聴率が上がらない水曜日深夜の山口瑠美と金曜日深夜担当の金沢由美華。そこに、最近低迷している火曜深夜の秋田文香も入っている。

金曜日零時に呼び出されたF7スタジオは冬なのに暑いくらい暖房が効いていた。

柳沢はどんな時にも自分の手を汚さずに自分の欲望を満たす汚い男だ。言葉巧みに女性の心をコントロールする。

3人は立ったまま、こう問いかけられた。

君たちが何故呼ばれたか分かりますか？
おずおずと山口瑠美が手を挙げて答えた。

人気がない・・・・から・・ですか？

人気は無くは無いでしょう。
みなさんは美人で聡明で華があります。
でも、視聴率があがらない。何故なんでしょうか？

いちばん年上の秋田文香がすこしふてくされたように答えた。
スケベさが足りないからでしょ、きっと。

女の悦びを知ってるフミちゃんが言うなら確かです。
柳沢は笑いながら言った。

山口さん、金沢さん、２人とも最近潤ってますか？

山口と金沢が顔を見合わせて、頬を赤らめた。







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