頭の中で、天使と悪魔が語り掛けてきたが、キスをしてみたい中学生の欲望には勝てず、悪魔の1RKO勝利だった。すずの唇に吸い付いた。柔らかかった。「ん…」とすずの声が漏れた。俺はもう離れた方がいいのかな?と思うと同時にもっとしていたいとも思っていた。すると思っていなかった事が起きた。すずの方から舌を入れてきたのだった。俺はパニックになりながらも、それに応える様に同じ様に舌を絡めた。時間にして1分位だったと思うが、凄く長い時間に感じた。やがて唇を離した。俺もすずも真っ赤になっていた。少し沈黙した後すずが「ありがとう…じゃぁね…また明日…」と言って階段を降りて行った。俺は暫く呆然としながらすずの背中を見ていた。…次の日教室に行くとすずはいつもの様に接した。俺も気にしない様にしたが視線はすずを追っていた。…俺はすずの事を忘れる様にまた恵里に告白したが結果はダメだった。そして時間はあっという間に過ぎ去って冬になった。受験が始まった。
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