「やっぱり晃君て…優しいね」と言った。「柴田の事昔から知ってるけど…可愛いと思うよ…」と言うとすずは「私…可愛く何かないよ…根暗だしソバカスだしメガネだし…」と言って顔を赤くした。「自信持っていいと思うけど?」と言うと「お世辞でも嬉しい」と言った。「まぁとにかく今は俺恵里が好きだから…それにまだ諦めてないし」と言うと「そうだよね…ゴメンね」と言った。そして「じゃぁな」と帰ろうとすると、すずは「あっ待ってっ」と言って俺の腕を掴んだ。そして「あっあの…最後にワガママ聞いてくれる?」と言った。「何?俺に出来る事なら」と聞くとすずは真剣な顔をして「キス…して」と言った。俺は「えっ?」と言ってドキマキした。まさか大人しいすずからキスしてと言われるとは思ってなかった。俺の口から出た言葉は「俺何かでいいの?」だった。すずは頷き「大好きな晃君だから…」と言った。俺はパニックになっていたが、体が勝手に動いていた。そしてすずの肩を掴んだ。すずは潤んだ瞳で俺を見ると目を閉じた。
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