俺は続けた。「ほら〇〇寺の所にある柴田さん…あそこの娘だよ」と言うと「えっ!?あそこの娘さんなの?」と言った。すずの家は俺達が住む地域の地主だった、すずはいわゆる「お嬢様」だった。「アンタそんな子に手出して…家なんかじゃ釣り合わないじゃないっ」と言ったが「ハイハイ」と言って俺はジュースを部屋に運んだ。「あそこの家の娘に手出して…家とは釣り合わないじゃないっだって」と言われた事を言うと「もう殆ど土地売っちゃってるのにね」とすずは言った。「昔の事だけどやっぱり屋号とか残るんだね」「家のパパ…普通のサラリーマン何だけどね」と言った。「ねぇ晃君…コレ覚えてる?」と写真を指した。「ああ…コレは小学校の時の林間学校だよね?」「うん」「コレが何?」「やっぱり覚えてない…」「えっ?何を?」「私この時足挫いたの…」「足…あ~っ!?思い出した…それで一緒の班だった俺が荷物持ってあげたっ」「うん…そう」「あったねそんな事」「でもそれだけじゃないんだよ」とすずは言った。
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