今度はすずが話し始めた。「実はね…高校生の時晃君の事諦めようと思った事あるの…」「そうなんだ…いつ頃?」と聞くと「高2の夏頃…」「ふ~ん」「あの頃ね…好きなりかけた人が居たんだ」「えっ!?すずが行ってたの女子校だよね?…もしかして先生とか?」「違うよ…ほらっ私電車通学だったでしょ?…その時寝坊して一本遅い電車に乗ったの…そしたら雰囲気が晃君に似てる同じ位の高校生の男子がいてね…それからその電車に乗る様になって遠くから見てて…」「うん…それで?」「で、1ヶ月位で好きになりかけたんだ…朝しか会わなかったんだけど、ある時ちょっと遅くなった時に偶然帰りの電車でその人を見たの…そしたらその人には彼女が居たんだ…」「なるほど…でも友達とかじゃ?」「ううん…手繋いでたから…ショックで私何日か落ち込んだの…その時帰りに家の近くのコンビニあるでしょ?」「あああそこね…うんある」「あそこで洋介君達と居る晃君をね見かけてね…」「話しかけてくれれば良かったのに」「出来なかったんだ」と言った。
※元投稿はこちら >>