「あっ…恵里…おはよう!」と言うと周りがざわつき恵里を見た。「…うん…おはよう」と恵里はよそよそしく言った。俺は恵里に「まだ諦めてねぇからっ…覚悟しとけよっ」と強気に言って笑顔を見せると、恵里は「晃と付き合うってないからっ」と言い「また振られたっ」と言っておどけて見せると周りがドッと笑った。…それからテストも終わり一週間経ったある日の夕方だった。帰ろうとして昇降口に行くと、俺の場所に手紙があった。俺は慌ててそれをポケットにしまった。そして友達に「あっ!?そうだっ俺さっき先生に呼び出しされてたんだ」と言うと「マジかよ?すぐ終わんの?」と聞かれ「分からないから先帰ってていいよ」と言って別れた。俺はすぐに人が来ない屋上の踊り場に行き手紙を読んだ。「明日の放課後、屋上の踊り場で待っています…1人で来て下さい…~S~」と書いてあった。俺はSが付く子を考えた。同級生にSが付く子は3人いた。1人はデブの相田さゆり、2人目は大人しい柴田すず、3人目は斉藤香織だった。
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