俺は「俺なんかのでいいの?」と聞くと、すずは「うん…晃君の事…まだ好きだから」と言った。「解った…寒いからちょっと中入って待ってて」と言ってすずを玄関で待たせ、俺は部屋に行き学ランを持って来た。「はいどうぞ」とすずに学ランを渡すとすずは「ありがとう」と言ってボタンを取った。すずはまた「ありがとう」と言うとドアを開けた。「またいつか会おうなっ」と言うとすずは「うんっ…またねっ」と言って帰った。それから二十歳になるまで、すずにも恵里にも会う事はなかった。……時は過ぎて俺は何とか高校を卒業し、地元の設備会社に入った。働き始めてすぐある事を知った。恵里の事だった。AVを買いに本屋に行った。品定めをしていてある作品を手にしてパケを見た。そこには恵里がいた。「18才素人娘エリ」と書いてあった。パケをよく見た。確かに恵里だった。何故解ったかと言うと2カ所の特徴的なホクロの位置だった。右目の目尻と右手首のホクロの位置が同じだった。俺はそれを買った。
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