「まだおったのか」
あきおは聞きなれた声に、そしてどこか心の中で待っていた声の主にハッとしあたりを見回した。
しかし見当たらない。
あきお「?」
女「ここじゃよ」
あきお「あ……」
女「学ばぬの、儂は海の生物じゃぞ?(笑)」
女はゆっくり陸にあがりあきおの横に座った。
女「ふふふ、約束は守っているようじゃの。」
あきお「あ……はい……」
女はやはり何も身にまとわず綺麗な身体を晒していた。
あきお「あの、とりあえずこれ羽織ってください」
女「ん、すまんの」
少し沈黙が続き女が喋りはじめた。
女「そういえば初めて会った時もそれ飲んでおったな。美味いのか?」
あきお「え……はい」
女「漁師達も気分よさげによく飲んで顔を赤くしていた。ちともらえるか?」
あきおは女に差し出し女は口をつけた。
女「ぅ……苦いのぅ。儂はもう少し甘いもののほうが好きじゃ……こんなのがうまいのか?」
あきお「ふ……くくく……あっははははは」
あきおは笑いを我慢できず大笑いした。
女「なっなにが可笑しい!?殺されたいかっ!!」
あきお「はー……お腹痛い(笑)可愛いですね。」
女「!!!?」
女は初めて言われた言葉に動揺し言葉が出なかった。
あきお「いや、化身とは聞きましたが普通だなぁて」
女はあきおの言葉がわからなかった。
あきお「良ければ甘いやつもありますよ?」
クーラーボックスから別の酒を出し女に渡した。
女はあきおから受け取り飲んでみた。
女「ん、こちらのが飲みやすいな。なんだこれは?」
あきお「それもお酒です。女の子は飲みやすいと思いますよ」
女「これが酒か。気分がよいのぅ」
あきお「お酒は好きです。良くも悪くも人を素直にさそてくれるんです。」
女「そうであろうな。とても心地よい」
あきおが話を続けようとしたが先に女が切り出した。
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