その7
谷崎さんと話ししていると、聖子さんと繋がっていて、2人で私を揶揄っているのかとも思うが、私の谷崎さんへの興味は、更に加速していった。
谷崎さんは、年齢相応の見た目ではあるが、小顔の和風美人で真っ白の肌が艶っぽく、加齢により肉感的になったであろう身体は、若い娘にはない色香を出していた。
愛想が良い訳では無いが丁寧な話し方で対応し、患者に人気はあった。しかし、病院外での生活感を一切感じさせない女性だ。
そんな谷崎さんのプレイを想像し、プレイ中の谷崎さんを見てみたい興味が湧いた。
私は、退院したら谷崎さんに、食事でもしながら色々話してみたいと申し込んだが「患者さんからのお誘いを受けるのは、一切禁止なんですよ」と素っ気なかった。
しかし「ただ退院後なら、患者さんじゃなくなりますよ」と笑い、「お待ちしています」と言われると、学生時代に戻ったような気分になり、リバビリ室から出た時に、ついニヤけてしまっていた。
私も妻一筋と言うわけではなく、社内不倫や水商売の女性と付き合った過去があり、それなりに経験はあると自覚していたが、谷崎さんの醸し出す雰囲気は、今まで関係を持った女性達とは全く別物であった。
私の谷崎さんへの想いは、淫靡な事への興味が大きく、久しぶりに感じる性的な高揚感だと考えていた。 つづく
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