その5
私は、翌日のリバビリ中に谷崎さんに、病院内の噂話について意見を聞いてみた。
谷崎さんは、私には噂の真相は判らないけど、私に関する話は嘘ばっかりですと言い、バツ1で娘は居ないとの事だった。
聖子さんも好き勝手言ってるなと思っていると、谷崎さんは、ただし昔々院長の愛人であったのは本当だと告白した。
私は、いきなりの告白に、へっ?と間抜けな返答しか出来なかったが谷崎さんに絶対に内緒ですよと釘を刺された。
この告白は、何を意図して成されたのか考えていたが、やがて私が谷崎さんに弄ばれているだけと言う結論になり、ならば、その遊びに乗ってあげよう考えた。
翌日からは、院長の愛人時代の話ばかり聞いて、谷崎さんのボロが出るのを待ったが、敵もなかなか尻尾を掴ませず、対して妙に真実味のある内容ばかりを話してきたので、私も半信半疑となったいた。
聖子さんに、院長の噂話で面白いものは無いかと聞いてみると、院長の性癖が相当変わっているとの情報が入ってきた。 つづく
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