その27「谷崎さんの告白 出会い」
1人になった私は、出会い系サイト等で男性と 知り合い、ベッドを共にする事をすばらく繰り返しました。色々な男性が居て、様々な行為をしましたが、みな一様に自分の性処理が目的で、私の欲求が満たされる事はありませんでした。
しばらくすると、私の欲求が何を求め、何で満たされるのかも分からなくなり、男性と深く知り合う事を止めました。
しばらく何事も無く平穏な生活が続いて、私は常に誰かに依存してきた自分に気付き始めて、人生を修正しようと考え始めていた時に木田さんが現れ、今まで出会ってきた男性とは違う雰囲気に徐々に惹かれていきました。
大怪我をして痛いはずなのに、いつも社交的に冷静な振る舞いで、その場を明るくしてくれる木田さんは、院内で人気がありました。もちろん鈴谷さんを含めた看護士や、お年寄りの患者さんにも。聖子さんも若かったら木田さんと関係したのにって言ってました。
そして、私が木田さんの担当になったのは、私が院長にお願いしたからです。
何故か木田さんと直接触れ合って、本当の木田さんを確かめたかったんです。
私の中では、冷静で社交的なだけでない木田さんを感じていたのです。 つづく
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