その23「谷崎さんの告白 芽生え」
私は、全く知らない土地に行きアパートを借り、飲食店でアルバイトをしながら生活を始めました。
結構高額の慰謝料を貰いましたが両親に申し訳ない気持ちと1人の力で何が出来るかを試してみたかったため、両親に慰謝料のほぼ全てを渡しました。
しばらくアルバイト先とアパートを往復するだけの生活でしたが徐々に気持ちも安定していき、アルバイト先で私の歓送迎会が催されました。女性ばかりの職場でしたが大学生から主婦の方まで8人程が集まってくれ、女性同士で気兼ねなく楽しい宴でした。
私は、昔からお酒を飲んでも酔わない方でしたが、久しぶりに飲むお酒と女性ばかりの雰囲気から、一人で歩けない程に酔ってしまい、アルバイト先で仲の良かった大学生の子にアパートまで送ってもらいました。
その大学生は、私を軽々と抱き上げアパートの階段を上がり、部屋の前まで運んでくれました。私は酔いも手伝い、その大学生に、今日は一人だと寂しいから一緒に朝まで居て欲しいと言ってしまいした。その子は、私でいいなら構いませんよと答えました。
酔ってフラフラする私をベッドに寝かせて、汗掻いてるのでシャワーだけ借りてもいいですかと言いました。
私がもちろん良いよと言い、バスタオルと着替えの入っている場所を教えると、その子は谷崎さんも一緒に入ります?一人じゃ無理でしょう?と言いました。
私は、何故か胸が高鳴りました。女同士なのに、卑猥な気持ちが芽生えていました。 つづく
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