今度は霞が質問した。「宏樹君は食べ物何が一番好き?」「食べ物ですか?」「うん」「そうですね…チクワの礒辺揚げと豚肉ブロックと大根の煮物です」「礒辺揚げと大根の煮物…煮物は何味?」「家は醤油ですね」「じゃあ今夜作ってあげるねっ」と笑顔で言った。その屈託のない笑顔に俺はドキッとした。その後はこの家のルールを教えられてから、部屋に戻り昼寝をした。夕方起きると丁度霞が部屋に来た。下に下りてキッチンに行った。「こんな味かな?」と煮物の味見をした。「あっ…おいしい…この味です…てっ言うか家のより旨いです」と言うと「良かったぁ」と言った。その後は夕飯になる前に風呂に入った。2人でささやかな歓迎会をして夕飯を食べた。部屋に戻り荷物をちゃんと整理してから、その日は眠りについた。次の日霞の案内で近所を散策した。児童公園に行くと「あれ!?」と霞が言った。「どうしたんですか?」と聞くと「あそこに居るの愛那ちゃんかも」と指差した。ベンチに横たわっている女性がいた。俺達は女性に近寄った。
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