晃は続けて「多分ドリブルからのレイアップだと、もうFは取れないと思うから、パワープレーで3点を取りに行く」と言うと「分かった…それで行こう…外が使えそうならパスを出せ…いいな?」と言われ晃は頷いた。S高の方は対策が出ずにTOが明けた。晃がLPに入ると「えっ!?」と忍が言った。晃はパスを受けると背中で忍を押しながら、ドリブルしてポジションを取った。晃は振り向いてシュート体制になると、忍は両手を挙げて跳んだ。跳んだ瞬間(しまったっ)と思ったが後の祭りだった。晃はタイミングを見計らい跳んで、忍のFを貰いながらシュートを決めた。「くそっまたっ」と忍は悔しがった。3連続でカウントを許した。たった2分弱でS高は9点穫られた。第2Qを終えて39-22とした。S高は第2Qの後半は晃1人にやられた。夕貴は第2Qが終わりホッとした。晃がコートに転がる度に、ドキッとして顔を青くした。H高控え室では控えメンバーが、出てる選手達をマッサージしたり、飲み物を渡したりして忙しく動いた。
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