忍が「今年は負けねぇからな?」と凄んだが、晃は「その前にベスト8で転けるなよ?」と言った。今年のSシードはA組はH高、B組はS高、C組はU学、D組は秋季と選抜優勝のS大付属だった。…晃達は軽い練習で体調を調整した。そして誰も怪我人を出す事なく緒戦のS学戦を迎えた。スタメンは誠、晃、勝宏、徹、高梨のベストメンバーを揃えた。S学は速攻型のチームだったが、晃達はそれに惑わされる事なく、自分達のペースに持ち込んで戦った。第3Qの途中で勝負は決まり、残りはメンバーを総入れ替えして、103-52で決勝リーグ進出を決めた。この試合晃は26得点、10アシスト、11スティールのトリプルWを記録し、完全復活をアピールした。Sシードの学校が全部勝った。…決勝リーグ初戦はS大付属だった。S大付属は前年度の最強メンバーが抜け監督も代わり、ベスト8のT大一高戦でも苦戦をして、ギリギリで勝ち上がって来た。晃の中ではもう前年度までの強かったS大のイメージはなかった。(弱くなったな…)と思った。
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