誠は晃の腕を引っ張ると「え~っバスケ部のエースが挨拶したいと言うので」と言うと皆がどっと笑った。晃は諦めマイクの前に立った。すると夕貴が「アキ兄頑張れっ」と言った。晃は一つ深呼吸をして「え~っ只今主将の丸山から指名されました…バスケ部のエースです」とボケを言うと部員は「やっちまった」と言う顔をしたが笑いが起きた。晃は話し始めた。「去年H高バスケ部は全国出場しましたが、そこな僕は居ませんでした…」と言うと笑い声が消えた。「僕は去年…県予選の最終戦で膝に大怪我を負ってしまい、全国の舞台に立つ事が出来ませんでした。バスケ部が全国で戦っている時、僕は病院のベッドで戦ってました。最初医者からは「もうバスケは二度と出来ないだろう」とまで言われました。僕は絶望感を味わいました。しかしそんな絶望の縁にいた僕に、神様が救いの手を差し伸べてくれました。ドイツ人のスポーツ医学の権威ミューラー医師が偶然にも来日して、僕の壊れた膝を再びバスケが出来る様に直してくれました。」と語った。
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