すぐに話しが纏まり、キャベツ、玉ねぎ、人参をタダで手に入れた。ただ問題があった。その農家の子(小林)の家は学校から少し遠い場所だった。貰っても大量の野菜は運べない。その事を担任に話すと「俺が軽トラ出してやる」と言ってくれたので、緊急のクラス会を開き、農家に野菜を収穫しに行く班と、屋台を作る班が決められた。晃は収穫班になった。収穫班は晃と誠、河井に久保、小林と千佳、小幡、松岡に決まった。残りは屋台製造班と買い出し班になった。晃は買い出し班に肉と調味料の種類を指定した。文化祭前日、晃達は小林に貰った地図を頼り、電車でその農家まで向かった。行く前に農家へのお礼としてお茶と煎餅を買っていった。農家に着くとおばあちゃんと担任と小林が待っていた。「おはようございます」と挨拶をすると「よく来たねぇ…彩がいつもお世話になってぇ」と言った。優しそうなおばあちゃんだった。千佳がお土産を渡すと「ありがとうね…」と言った。晃達は鎌を持って早速畑に行った。広い畑だった。
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